他の相性と比べると、精神面での吸引力がズバ抜けて高いのが「友:衰」の関係です。

 自分から見て「友」の人は交友、友情を表し、「衰」の人は愛情、衰弱を表しています。

 深いコミュニケーションでグッと心の距離が縮まり、一度信頼関係ができたら切っても切れない仲になります。そんな深い心の繋がりから、お互い損得抜きに好きになってしまうのです。

 

 この相性は別名「ラバースの関係」と言って、心と心の共鳴度、熱量共に高く、策を弄さずとも恋愛へと発展しやすいでしょう。

 言葉を交わさなくても気持ちが通じ合うので、仲良く寄り添って過ごせます。そして、これ以上ないのではと思うほど、ラブラブな関係に。

 ただ、あまりにべったりと寄り添っていると、客観的な視点を持てなくなる危険があります。

 ふたりの世界に浸りきって周りから孤立したり、現実的な目標を立てても足並みが揃わず、どこに着地するか読めなくて困惑することがとても多いです。

 

 結婚となると見えない力が二人の行く末を阻んでしまいます。

 恋愛のときは自然に溶け合っていた関係も、いざ現実が絡むと水と油のような関係に一変します。それが原因で二の足を踏んだり、どちらかが足を引っ張ったりしがちに。

 

 また、くっついては離れるという、やるせない思いを味わうことも多いでしょう。

 安定した関係になれないのであれば、くっついたり離れたりを繰り返す関係は終わらせるべきです。

 

 別れた後によりを戻すのは、二人にとって必ずしも悪いことではありません。

 別れたことでお互いの大切さを実感し、より深い愛と絆を結べることもあります。

 しかしその一方で、何度もくっついたり離れたりしている怠惰なカップルは、互いのことを干渉しすぎるので、お互いに執拗な負担を負ってしまい、精神的なダメージが肥大化するケースが多いのです。

 何度もくっついたり離れたりで苦しんでいるなら、自分たちの関係をきちんと客観的に検証し、今後のことを決める必要があります。

 もしそういうパターンに陥っているのなら、相手との関係を続けるため、もしくはちゃんと終わらせるために、抱えている問題の一つ一つを考えてみることが必要でしょう。

 

 障害にぶつかった場合は放置しないで、現実的な視点で話し合うことが必要不可欠なのです。

 つまり「友:衰」の相性の場合、「まっ!いいか」と言った曖昧な状態では幸せは遠のいてしまうということです。

 放置しておくと二人一緒にラビリンスに入って抜け出せなくなるので注意しましょう。

 理想ばかりを語り合っているようでは、いつまでたっても豊かな生活は遠のいてしまいます。

 堅実的な将来設計を持つことが大事です。