人は誰でも「恨み」という感情が出てしまうことがあります。

 僕のセッションで「恨みを捨てたい」けれど、どうしていいか分からないといった相談を受けることが良くあります。

 

 あなたを陥れた相手、酷い裏切りなどが原因で恨み、憎しみという感情が生まれてしまう。

 人を恨む気持ちを持ち続けることは、とても苦しいものです。

 

 「恨みを捨てたい」と思っても、なかなかできないのが、宿曜占星術の相性「安:壊」の関係です。

 怒りが止まらない「安:壊」は、受けた仕打ちを思うと悔しくて恨みの念が湧いてきてしまう、情念の相性なのです。

 

 「人を呪わば穴二つ」という諺があります。

 人を恨むなら自分も「恨みの念を直に受ける」つもりでいなさいという教えです。自分に返ってくるという意味ですね。

 人を恨むなら自分も「恨みの念を直に受ける」つもりでいなさいという教えです。

 

 そうはいっても恨みの感情が出てしまうのが人間の業です。

 

 宿曜占星術は因果応報を説いた占いでもあります。

 因果は大きく4つに分類されています。

 ・善が善をうむ「善因善果」

 ・悪が悪をうむ「悪因悪果」

 ・善が楽をうむ「善因楽果」

 ・悪が苦をうむ「悪因苦果」

 このように行為が結果をうむ考えが「因果応報」です。

 

 相手の幸せを想って幸せな気持ちでいる人は自分にもその念が返って来て幸せになりますが、相手を恨んでマイナスな念を持ち続ける人には不幸が天から落ちてくる法則です。

あなたがマイナスの念を抱えている限り、不幸が天から落ちてきます。

 

 恨みという闇が襲いかかって来ても、無理に排除しようとせず、なぜ恨みという感情が湧き上がってきたのかを、客観的に観察し、考えることです。

 

 そうやって、客観的に観察し、考えることへと促すことが、私たち占い師の仕事なのです。

 

 人を恨んで良いことは何も起こりません。なんだかやられ損で悔しい気持ちも分かりますが、いい意味で賢く計算高くなることです。

 自分が不幸になる念なんて持っていてもバカを見るだけです。

 

 もう一度繰り返しますが、恨みという闇が襲いかかって来ても、無理に排除しようとせず、なぜ恨みという感情が湧き上がってきたのかを、客観的に観察し、考えることです。

 これを行うことで一歩前進です。

 そうやって恨みという闇を克服することで、あなたは大きく成長します。

 

 もしかすると成長するために恨みという感情が湧き上がってくるのかもしれませんね。

 

 焦る必要はありません。時間をかけて克服することで自分を変えることができます。

 

 その結果、大きな自信をつけることができるのです。

 

 そしてあなたは、より強い愛を手にすることになるのです。