目をそむけてきた過去、自分に嘘をつきながら送る日々、心の傷が原因で明るい未来を思い描けないなど、このように私たちは、程度の差こそあれ心に病をかかえています。

 慌ただしい日常に追い立てられてばかりでは、大切なものを見失ってしまいます。

 「何かに追い立てられているな」と、感じたときは自分の心の内側と深く向き合ってみましょう。

 「自分は何を求めているのか」と、静かに内観し、心の声に耳を傾けるのです。外側ではなく、内側に意識をフォーカスするのです。

 自分自身について意識できている部分は、氷山の一角に過ぎません。深い心の領域は、深海の下に沈んでいる部分といえるでしょう。

 自分自身と向き合う事は、その深海の下に隠れている自分を見ることを意味します。普段は意識していない心の領域に対峙すれば、おのずと自分が抱えている悩みは浮き彫りになってきます。

 ときには「なぜまたこのようなことが起きているのだろう」というような、あなたが忘れたい暗い記憶の遺物に思いもかけず遭遇してしまうことも。

 また、自分の心と対峙することで、過去のトラウマが再び浮かび上がってくることもあるでしょう。

 でも実はそこにこそ、重要なメッセージが隠されていることに氣づきましょう。

何度も訪れるシグナルは、乗り越えるべき課題が残っているという証拠。顔を背けたくなるような現実に、逃げずに挑み、進むことで、あなたはより強い心を手にすることができるでしょう。

 そんな孤独の時間があなたを成長へと導くでしょう。