私たち日本人にとって、「命」の年とか、「命」の月とか、「命」の日という言葉は、故人が亡くなった日、「命日」を連想することが多いでしょう。
 宿曜占星術の「命」の運気は、「生まれ直す」という意味があるので、「命日」という言葉とも符合していると思います。
 「命」の年は28年に一度訪れる大事な年だし、「命」の月は27宿中、室宿・奎宿・胃宿・畢宿・参宿・鬼宿・張宿・角宿・底宿・心宿・斗宿・虚宿の12宿しか訪れません。
 「命」の日は、27宿全員一ヶ月約1回訪れ、年間では約13回訪れます。
 何を言いたいのかというと、私たちは28年に一度のサイクルで大きな転換(生まれ直し)をし、月の運行のように約27日に一度のサイクルで微小の転換を繰り返しているのです。
 細胞レベルで考えると刻一刻と細胞は生まれ死んでゆきます。「命」の運気と対峙したとき、 不思議な胸騒ぎを感じるのは偶然ではなく、必然と思うことが大事だと私は感じています。
 なぜなら、「命」の運気は現世という現実の出来事を私たちに示してくれるからです。

 

☆「命」の年☆
 28年に一度訪れる「命」の年は、「現世のターニングポイント」となります。
 「命」とは、生まれ直す、原点回帰という意味があるので、原点に立ち返り、初心に戻りましょう。
 「私はなぜ生まれてきたのか」といった、今世での役割に気づかされることに。現在のあたたを取り巻く環境で、一見バラバラに存在していた人やモノが、次第に同じ目的を持つようになるでしょう。
 そうした、シンクロニシティを通して、現在抱えている問題を見直すことができ、解決の糸口を見出すことに。

 

☆「命」の月☆ 
 状況を判断する能力が低下する時期。新しいことを始めるより、現状を見直す努力が必要です。
 何か選択を迫られても焦って結論を出さないで、じっくり考えることが必要です。目先の事だけでなく長いスパンで物事を考えましょう。
 流れを変えようとしてもうまくいかない可能性が高いので、現状維持を心がけましょう。

 

☆「命」の日☆
 自分の我が強く出やすい日です。判断力が鈍っているので、お金に関すること、人間関係は、とくに注意です。
 この日に何かを始めたり、決断した事は後に大きな影響を及ぼすので、悔やむことがないように何事も慎重に考えて答えを導き出しましょう。
 アクシデントが生じても、やみくもに動かず、一旦立ち止まって考えましょう。ハイヤーセルフに意識を向ければ、今起こっている出来事の本当の意味が理解でき、意外な発見を得られでしょう。