自分から見て「安」の人は、文字通り「安心して付き合える人」、「壊」になる人は、「その人によって自分が破壊される人」を表しています。「安:壊」の関係は、破壊する側とされる側、というアンバランスな組み合わせです。


 よって「安」に当たる人には、自分が優位な立場になり、「壊」に当たる人からは、自分が破壊される劣位な立場になります。


 支配する側と支配される側、壊す側と壊される側といった「安:壊」の関係は、とても禍々しい相性です。たとえば昴宿の場合、柳宿・心宿・奎宿から壊され、参宿・亢宿・危宿を壊す関係となります。


 片方に有利で、片方に不利なつり合いが保たれない不均衡な関係ならば、近寄らなければいいようなものですが、一体化したい欲望と近づきたくないという相反する感情が生じ、磁石が引き合うように、惹かれ合いうことが多く、矛盾や葛藤を繰り返しやりきれない気持ちになってしまいます。相当な我慢と歩み寄りが必要なのです。