※「月が教えてくれる運命のサイクル」 アメーバブックス新社より抜粋

 (一部加筆)


 1月5日~14日は凌犯期間です。

 2010年の凌犯期間は100日発生します。


 凌犯期間は社会に大きな影響を与えます。大きな事例を見ると、260年間続いた江戸幕府が終わり、新しい政府が誕生する期間である明治維新の頃、凌犯期間が集中しています。その中でも、大政奉還(1867年11月9日)から王政復古(1867年12月9日)までは、凌犯期間の最中でした。

 幕末の風雲児、坂本龍馬(鬼宿)が京都の近江屋で何者かに殺害された1867年12月10日は凌犯期間であり、坂本龍馬にとって六害宿「命」の日でした。

 その他の事例では、第二次世界大戦が始まった1939年は、年間を通して約97日間凌犯期間があり、他の年と比べると日数がかなり多く凌犯期間が集中しています。

 また、2004年10月23日に発生した新潟中越地震や、2007年3月25日の能登半島地震。1963年11月9日に起きた三川坑炭塵爆発事故も凌犯期間の最中で、この事故は458人が死亡し、一酸化炭素中毒患者839人の大惨事となりました。

 近年では、1982年の凌犯期間は、年間を通して約88日間あり、他の年に比べて凌犯期間が集中しています。この年の大きな事件は、1982年2月8日に起きたホテルニュージャパン火災。その翌日には、日航機墜落事故の大惨事が起きています。

 また、1995年は年間を通して凌犯期間が45日間あり、この年の大きな事件は地下鉄サリン事件です。

 このように、凌犯期間の日数が多い年や凌犯期間中は、時代を大きく変えるような出来事が多いので要注意です。

 2010年の凌犯期間は、約100日間あります。よって、明治維新や第二次世界大戦の時期のように、大きな変革や事件が起こる可能性が高いでしょう。緊迫した社会情勢となる暗示があるので、自制・抑制・忍耐といったことを強いられそうです。

 仏教でいう因果の法則(因果応報)のように、考え方という「因」を改めなければ、「果」という未来に起こる現象は淀んでしまうでしょう。各自が「改める」ということを念頭に置いて行動することが大切です。

 凌犯期間の多い時期、または凌犯期間は、その一つの節目であり、重要なことを知らせてくれる時期なのです。

 過ぎ去った時を呼び戻すことはできないけれど、過去の出来事から何かを学ぶことはできます。

 各自が考え方を改め、今という一点に生命を完全燃焼させることが、もっとも確実な生き方なのです。