宿曜占星術師 竹本光晴のブログ
山川健一氏(底宿)の新刊

太宰治の女たち (幻冬舎新書 や 6-1) を今、読了しました。


http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB%E3%81%AE%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-6-1-%E5%B1%B1%E5%B7%9D-%E5%81%A5%E4%B8%80/dp/4344981537%3FSubscriptionId%3D175BC0N2BCT0X4DAZG82%26tag%3Damebablog-a4979-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344981537


読み進めてゆくと美しいコラージュのように、

太宰治(井宿)の女たちの姿が鮮明に浮かび上がります。


この作品は、文学批評めいたことや、文学史めいたことには触れていないので

エッセイを読むように一気に読み進めることができると思います。

いや~、素晴らしい作品です。


とくに後半の、

第十章「斜陽」を書かせた文学上の協力者、太田静子

は読み応えありますよ。


実際に山川氏が太田静子さん、そして太田治子さんとの

付き合いや、会話のやり取りなど

とても現実的な話も盛り込まれています。


読了間際に僕の頭の中にベット・ミドラーのローズが流れてきた。

この歌詞で僕が一番好きなフレーズを紹介します。


And the sould afraid of dyin'
That never learns to live

死を恐れる心は
生きる意味を忘れてしまう


愛とはエロス(生)とタナトス(死)の狭間にあり、

どちらの道に進んでも必ず愛に出会うのではないかと・・・


死を受け入れてこそ、

愛という真実を思い出させてくれるのではないかと

僕は感じました。


そんな、切なくも明るい気持ちにさせてくれる

「太宰治の女たち」必見です!!!


山川健一先生、素晴らしい言葉と

充実した時間をありがとうございました。