母の診察日が近付いてきた。
できるだけ早く話を進めたいと思っていたので
ずいぶん先だよなあ と感じていたが
なんだかんだで あっという間にやってきた。
4日後には気管支鏡検査の日程が
決まるんだろうか。
そもそもホントに必要?
リキッドバイオプシー保険適用は2回だけだから
温存しておきたいと考える主治医の本意がわからぬ。
精度の違いがあるからってのも理由のひとつだろう。
だけど気管支鏡でも 母の原発巣は「取りにくい場所」であり
「長期の治療により表面が固くうまく取れないかも」というなら
取れなかった場合は 改めて血液で確かめるのか。
先に血液で確認するわけにはいかないのだろうか。
気管支鏡でT790M遺伝子変異が見つからなかった場合
「存在してない」のか「細胞そのものが取れていない」のか
どうやって判断するのかも知りたい。
今回T790Mが見つからずタグリッソが使えなかった場合
いわゆる昔ながらの抗がん剤を使うことになると思うが
今後リキッドバイオプシーを使うチャンスはあるのだろうか。
ジオトリフを服用していたから起こる耐性変異なのでは。
母も首をかしげている。
かしげながらも 2回使えるだけの「未来」があるのだと
まだ「時間」が残されているのだと 前向きに捉えようとしている。
そうは言っても 気管支鏡検査が嫌で嫌でたまらない母は
4日後の診察で 一応リキッドバイオプシーを先にできないか
尋ねてみるつもりのようだ。
タグリッソが使えなかった場合の抗がん剤。
あるんだろうか。
主治医は 見繕うのが大変そうな口ぶりだった。
腎臓が弱っているのがネックのようだ。
実は それよりも前に 年齢的なことが理由で
治療がおしまいになる可能性を示唆されたことがある。
診察で治療の行き詰まりを告げられた3日後に開催された
院内の肺がん講座にひとりで参加した去年12月のことである。
不思議なタイミングだ。
テーマはちょうど分子標的薬だった。
講座が終わり 顔なじみの認定看護師さんと話す。
ジオちゃん耐性っぽいんです~って泣きついたら
母の年齢を尋ねられ 80歳超えてると答えたら
ん~ って言い淀んだのち 抗がん剤は無理かも…って。
父は副作用で死にそうになりながらも
とっかえひっかえ色んな薬に挑戦してたから
まさかジオトリフだけで終了なんて考えてもみなかった。
怖すぎる発言なので 当然母には伝えてなかったし
ここに書き記すことも今までなかったが。
考えたくなくて ずーっと追いやってきたけど
現実を突きつけられる日が遠からずやってくるのか。
もう治療が続けられないと知った時の父の顔を思い出す。
また あんな表情を浮かべた親と向き合わなければいけないのか。
いやいや!
そんなことはあるまい。
気管支鏡検査での入院が
血液サラサラのお薬飲んでるせいで
2泊3日より長くなってしまうかもしれないけど
きっとうまく採取できる!
もしかしたら 母の意見が通って
リキッドバイオプシーかもしれない。
そしてT790M変異遺伝子コンニチハだ!
タグリッソ使えるに違いない!
最悪 コンニチハできなくても
主治医が最善の治療法見つけてくれるはず!
そんでもって効果があるに決まってる!
ワタシ達母娘の未来は明るいのだ!
根拠がなくても 信じ抜くのだ!
父の闘病中 治療効果がイマイチなのは
ワタシが信じてないからちゃうかって後悔してた。
同じ後悔はしなくていいよう 信じ抜くぞ!(←自己暗示)
メモ:母の歯がまた取れた