こんばんは。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
さて、今週も張り切って、本の紹介をしていきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『考える力が育つ20の物語』
(作:石原健次、絵:矢部太郎)
誰もが自分を正義と信じて、相手を悪だと決めつける。
だとすれば、「正義の反対は悪」ではなく、「正義の反対は、正義」かもしれない。
とりわけ現代では、その視点が必要なのではないでしょうか。
この本では、童話探偵ブルースと秘書シナモンが、世界の名作童話を「これまでとはちがう視点」で読み解いていきます。
たとえばこんなふうに。
『3匹の子ブタ』を読むときに、オオカミの気持ちを考えてみよう。
『裸の王様』が見えない服を見えると言ったのは、本当に「バカだと思われたくない」と考えたからだけなのだろうか?
『鶴の恩返し』でおじいさんとおばあさんが部屋をのぞいたのは、鶴を思うやさしさだったからかもしれない。
誰もが知っているような童話をちょっと違った角度から読み解き、新しい解釈をするというストーリー。
この解釈が唯一の正解というわけではなく、例えば立場が変わったら、見方を変えてみたら・・・と自分で考えて、自分なりの答えを見つけ出すということが大事ですね。
【中学生へ】
『悪口ってなんだろう』(和泉悠)
「○○さんは悩みがなくていいね」「冗談で言っただけだよ」「アホと言う方がアホだ」
「ほんま私頭悪いから」「どうして一生懸命やらないの」「人として下だよね」
「いじってあげてるだけじゃん」「事実を述べて何が悪いんですか」
これらは悪口だろうか? どこが悪いか説明できるだろうか?
悪口はなぜ悪いのかを問われたとき、シンプルに「人を傷つけるから」といった理由が思い浮かぶかもしれない。たしかに子どものころに「そんなこと言われたら傷つくでしょ」といって、悪口をたしなめられたことがあるだろう。ただしそれでは悪口の悪さをうまく説明できていない。たとえば、恋人からの別れのことばで傷ついてしまうかもしれないが、それはもちろん悪口ではない。
部活の先輩後輩の例などのように、身近なよくわる「悪口」をしっかり解説してくれています。
本書は「悪口」がテーマですが、1つのことをどんどん掘り下げていく、深く考えるということはどういうことなのかを教えてくれるものだと思います。
「悪口」がなぜ悪いのかを考えてみてから読んでみるのもおもしろそうですね。
【高校生へ】
『”深読み”の技法』(小池陽慈)
学生に向けて戦略的な読解術を教えてきた著者による、よりディープな文章の読み方の解説書。
高校生から社会人まで幅広い層を対象に、表面的な理解ではない、文章の背後に広がる奥の深い世界を発見するための実践的テクニックを伝授します。
語彙や知識を増やすことで、同じ文章から受け取る情報量が大きく変わる!
意味がとりづらい難解な文は、言い換えや構造を整理する!
外国語との翻訳や古文にも、現代の文章を読み解くヒントが!
記号論や脱構築批評など、文学理論を使いこなしてより豊かな読み方に!
……などなど、試験対策やビジネス関係のハウツーとはひと味違った、文章を読むことを通じて「情報」や「表現」の受け止め方そのものを見つめ直すのに役立つ一冊です。
現役予備校講師による、文章の読み方講座です。
問題を解くための読み方以上のもっともっと”深い”読み方についてのハウツー本です。
「外国語の文章を読むことの意味」は必読だと思います。
残念ながらさくさく読み進められるものではないので、頑張って格闘しましょう!
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本を読んでほしい理由。それは、自分の世界を広げるためです。
本を読むことによって、言葉が増える。言葉が増えると、自分が何を感じているか、より一層表現できるようになる。そうすることによって、世界は自然と広がっていきます。
運命の一冊に出会えることを願っています。
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