明けましておめでとうございます。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
さて、本年も張り切って、本の紹介をしていきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『雨の日が好きな人』(佐藤まどか)
──小学6年生の七海は、お母さんが再婚し、あたらしいお父さんとあたらしいおねえちゃんができて、大喜びした。でも、家族になるのは、そんなに簡単なことではなかった。会ったことのないおねえちゃんに嫉妬し、七海はもがく。
入院中のおねえちゃんは、泣き言を言わないし、弱音もはかず、まわりのことを気遣ってばかりだ。七海はだんだん自分が恥ずかしくなっていくが……。
歓迎していたはずの新しい家族。でも、そこには少し事情があって・・・。
事情があるのは分かるけれど、小学6年生の少女に押し付け過ぎな気もしてしまいますね。大人目線での感想ですが。子どもと大人の境目のような難しい時期の心の揺れ動きが繊細に描かれていると思います。
【中学生へ】
『たんぽぽ球場の決戦』(越谷オサム)
かつて「超高校級」ともてはやされたピッチャーだった大瀧鉄舟は野球の道をあきらめ、人生そのものが停滞したまま20代半ばを迎えてしまった。そのまま生きていくのはツラすぎるけど、現実と向き合って人生をやり直す勇気もなかなか出ない。そんな鉄舟が、ひょんなことから草野球チームを創設することに。だが、彼の元に集まったのは結構クセ強な男女八人。すったもんだの果てに迎えた初の対外試合。全員挫折経験ありのへっぽこナインが、河川敷のグラウンドで奇跡を起こす! (……かも)
展開のパターンは分かりやすい、それでも応戦せずにはいられない、そんな物語です。
才能と実力を持ち合わせ、人を見下しながら生きていた過去を振り返り、反省をする主人公。
過去に何かしらの挫折を経験したメンバーたちとの関係性を築きながら、それぞれが少しずつ前に進む気持ちが良い一冊です。「負けは確定。ただ、本気で勝ちに行くことも確定している。」しびれますね~。
【高校生へ】
『草原のサーカス』(彩瀬まる)
私たちは、どこで間違ったのだろう――? 転がるようにうつろう世界で。製薬業界で研究者として働く姉と、アクセサリー作家として活動する妹。二人は仕事で名声を得るも、いつしか道を踏み外していく。世間の非難を浴びた転落の末に、彼女たちの目に映る景色とは。政治、経済、感染症の拡大……移り変わりゆく社会の中で、もがきながら再生の道を探る姉妹の姿を描く、注目作家の新たなる代表作。
何のために働くのか、「正しく」生きるとはどういうことなのかを問うている一冊だと思います。
真面目に献身的に会社に尽くしたがゆえに道を踏み外した姉。自分の意思と信念を貫き通したゆえにボタンの掛け違いが起こった妹。
心の振れ幅や展開の大きさに付いていくのが大変な部分もありますが、人間の本質や脆さを直視させてくれる物語です。
個人的には姉の弁護をした弁護士の淡々としているけれども核心をつく物言いが良かったです。
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本を読んでほしい理由。それは、自分の世界を広げるためです。
本を読むことによって、言葉が増える。言葉が増えると、自分が何を感じているか、より一層表現できるようになる。そうすることによって、世界は自然と広がっていきます。
運命の一冊に出会えることを願っています。
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