こんばんは。
一宮市の学習塾 スクール玉野 TKです。
さて、今週も張り切って、3冊紹介していきます。
【小学生向け】【中学生向け】【高校生向け】と、読んでもらいたい人を限定してはいますが、高校生が【中学生向け】を読むのもよし、小学生が【中学生向け】を読むのもありだと思います。大人の方でも十分楽しめると思います。
週末配信、毎週3冊を続けられるように頑張ってます٩(`・ω・´)و
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【小学生へ】
『たまごを持つように』(まはら三桃)
自信が持てず臆病で不器用な初心者、早弥。ターゲットパニックに陥った天才肌、実良。黒人の父をもち武士道を愛する少年、春。たまごを持つように、弓を握り、心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。こわれやすい心が、ぶつかりあう。
中学では珍しい(高校でも?)弓道部を舞台にした物語です。
部活に取り組む様子や中学生らしい葛藤が描かれています。
「道」がつくものは、他のスポーツなどとは違った、勝ち負け以上の何かを感じることができますね。
【中学生へ】
『さよならに反する現象』(乙一)
哀しみの先には、何があるのだろう──。乙一作家生活25周年記念短編集!
心霊写真の合成が趣味の僕が撮影をしていると、一人の女性がカメラに映りこんできた。しかし撮影されたデータには無人の交差点が映っているだけだった。映りたがりの幽霊、悠川さんがこの世に残した未練とは……?(『悠川さんは写りたい』より)
ほか、乙一贈る恐ろしくて切ない出会と別れの短編集。
短めの5編の短編集です。乙一作品らしく、ホラー要素がふんだんに盛り込まれています。
紹介文にもあるラストの「悠川さんは写りたい」がおススメです。
現代の中学生に「おそ松くん」って伝わるのかしら。
「家政婦」はラストの数行で一気に恐怖にもっていかれます。
【高校生へ】
『本のエンドロール』(安藤祐介)
彼らは走り続ける。機械は動き続ける。電子化の波が押し寄せ、斜陽産業と言われようとも、この世に本がある限り。印刷会社の営業・浦本は就職説明会で言う。「印刷会社はメーカーです」営業、工場作業員、DTPオペレーター、デザイナー、電子書籍製作チーム。構想三年、印刷会社全面協力のもと、奥付に載らない本造りの裏方たちを描く、安藤祐介会心のお仕事小説。
本と言えば作者や編集者、出版社に目が行きがちですが、本としてこの世に生み出してくれる印刷業界が舞台になっています。この業界が抱える問題を描きながらも、何のために働くのかを問いかけるストーリーとなっています。丁寧で細かい膨大な取材量も物語から透けて見えます。
1話完結のドラマのような構成になっています。見たような製菓会社の名前と見たことあるようなお菓子の商品名が出てくるなと思ったら、ちょっと前に紹介した「おい!山田」と同じ作者でした。マッタクキガツカナカッタ(*´Д`)
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本を読んでほしい理由。それは、自分の世界を広げるためです。
本を読むことによって、言葉が増える。言葉が増えると、自分が何を感じているか、より一層表現できるようになる。そうすることによって、世界は自然と広がっていきます。
運命の一冊に出会えることを願っています。
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