脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。
高校2年生の時に初めてシナリオ公募に向けて初めての脚本執筆を行ったのですが、早いものであれから12年が経とうとしています。
十年一昔なんて言葉がありますが、何だかんだでずっと書き続けています。
そんな私でも、実は書く以外に活動をしていたことが『演劇』の世界でした。
仕事の縁で、5年ほどパフォーマンスグループのメンバー兼運営をやらせていただき、そこで私は舞台の勝手を知りました。
「上手(かみて)」や「下手(しもて)」、「小屋入り」「場当たり」「暗転・明転」といった舞台では当たり前の言葉を、私は舞台の経験をすることで学ぶことができました。また、結構苦戦はしましたが、音響オペや演出もやらせていただいたこともありました。
映像の脚本しか書いていなかった私にとって、ここで舞台の脚本を書かせてもらえたのも新鮮でした。映像とは違い、場面転換はできません。『吉本新喜劇』の動きをイメージして、ワンシチュエーションにしたり、人の出入りをどうするかといった工夫もしました。
それらはすべて、演者の経験があったからこそです。舞台に立つ緊張感、一度幕が上がったら終わりまでぶっ通し。主役、脇役、アンサンブルと、舞台でも様々な役を演じさせていただきました。普段脚本を脱稿して終わりの私も、キャストとなれば台本でセリフを覚え、演技指導を受けながら演出家から演出をしてもらいました。
初舞台がミュージカルだったので、セリフを覚えるのも、ダンスを覚えるのも、歌を覚えるのも本当に必死でした。周囲が高校演劇や劇団での演技経験がある方たちばかりで、とにかく足を引っ張らないことだけを考えてました。でもその経験があったおかげで、脚本を書くうえでも、「このセリフは言いづらいかな」とか「あまりセリフは長すぎないようにしよう」と演者の立場になって考えられるようになったと思っています。
映像と比べると、まだ舞台の脚本を書いた回数は少ないですが、機会があれば書いてみたいと思っています。
それに、これもまたご縁があったらの話ですが、演者としてまた舞台に立ってみたいとも思っています。
このグループで活動している間には、自主映画の主演もやらせてもらったことがありました。舞台慣れしすぎて、「そんなに大きい声じゃなくて良いです」と監督に言われたことも、今となっては良い思い出です。50分ほぼ出ずっぱり、38シーン中出演シーン37シーンだったので、香盤表にはほとんど「〇」がついていました。
数年前の出来事なのに、大分前のような感覚です。
演者という経験があったからこそ、書ける脚本があると思って、これからも書き続けていきたいと思います。
===
カクヨムで、エッセイを平日に更新しています!
Film Buyerで、毎週火曜日作品アップしています!
https://film-buyer.jp/scenarios/?keyword=%E5%A3%BD%E5%80%89%E9%9B%85
脚本のお仕事、絶賛募集中です! お問い合わせは、こちら!
⇒sukuramiyabi.office@gmail.com
過去実績(本名時代からの実績含む)のサイトは、こちら!
次回もお楽しみに!