私の本業とは~やりがい搾取に気をつけろ~ | 壽倉雅オフィシャルブログ「ただ、紡ぐ。」

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脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)のオフィシャルブログです。日常の出来事を中心に発信していきます。

脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。

 

いつも、上記の挨拶文から始めておりますが、ふと思うのです。

「私の本業って、何だろう?」と。

 

 

専門学校時代にライターデビューをし、フリーペーパーの連載を担当した頃は、執筆とテンプレのレイアウトに沿った編集作業を兼任していました。この段階で、つまりライター兼編集オペレーターです。

 

その後、専門学校を卒業後に個人事業主としてスタートさせたときも、ライター兼脚本家、時に広告プロデューサーとして制作のディレクションや仕事を取ってくる営業も行っていました。もはや、この段階で支離滅裂状態と言っても過言ではないでしょう。

 

このライターの仕事が縁で、地元のパフォーマンスグループの事務局(制作スタッフ)を行うことになるのですが、思いがけずパフォーマンスグループのメンバーに。ミュージカルの出演が控えていたので、キャストとしてセリフを覚え、ダンスを覚え、歌を覚える毎日。他に事務局スタッフとして運営会議に出席し、当日販売するパンフレットのデザイン・ライティングといったトータル編集。しかも、この頃地元のフリーペーパーの編集長兼ライター兼デザイナーという実質一人で行っていたので、今思えばよく身体が持ったなと思うほどです。

 

その後、パフォーマンスグループが一般社団法人となり、私は広報会計担当常任理事兼事務局長という何とも長い肩書きになりました。訳会って、今はもうそのグループがなくなったことで、肩書という肩書はほぼなくなりました。

 

noteに投稿した、パワハラプロデューサーと仕事をしたときの役割分担なんて、とにかく滅茶苦茶でした。

構成作家兼脚本家として携わっていたはずが、事務局長、制作業務全般を一人で行う状態に。資金計画も杜撰なプロデューサーなんて、金もないのに経費は使いまくった挙句、口を出すだけのくせに、そもそもスタッフ会議に出ない始末。企画書作成、後援申請、先方との打ち合わせ、構成表の作成、事務所とのメールのやり取り、チケット申し込み管理と返信メール、ホームページとSNSの管理、当日アンケートの作成とコピー、当日の受付業務、アンケート回収、そして出演も兼ねて……。

 

この辺りの業務、ほとんどノーギャラです。もらったとしても、数百円から数千円レベル。ふざけてますよね。

 

こんな状態がずっと続くと、俗にいう「やりがい搾取」なんです。

『器用貧乏』という言葉があるように、正直私はこれまで、何か一つの業務に専業しているよりも、基本的に何か他のタスクや明らかに分業しなければいけない業務を全て一人で引き受けていました。そんな状態を知っている私の元に近づいてくる人は、「やりがい搾取」をすることが前提のように、様々なタスクを私に押し付けてきます。

 

プロデューサーと言いつつも、実態はただの企画屋で、現場の仕切りや舞台監督に、他の現場でのディレクションは全て私に押し付ける。本来プロデューサーに必要なのは、スタッフキャスト全体をまとめる統括力とディレクションだと思っています。それを「お前の経験のために」「あんたの実績になるから」と体のいい言葉を使って、面倒であり責任重大な仕事を丸投げしてきます。

 

こんな人間にはならないようにしようと、私は過去の経験をもって気づくことが出来ました。

 

皮肉めいてあえて言いますが、気づかせてくれて、ありがとうございます。

 

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