『17年目の秘密』全11話を終えて | 壽倉雅オフィシャルブログ「ただ、紡ぐ。」

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脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。

 

先日、Film Buyerで4月から毎週投稿していた『17年目の秘密』全11話が、無事終わりました。

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

元々この作品は、今から10年前、2014年から2015年にかけて、当時専門学校1年生だった私が、30分枠を想定して全26話分(1・14話は30分拡大、最終回は60分拡大)で書いたもので、今回60分ドラマ11話分(最終回は拡大)として再構成したものです。そのため、設定変更があったり、カットした描写や場面も多々あります。

 

この『17年目の秘密』は、17歳の8人の青春群像劇として描きました。また、当時から家族要素を取り入れる作風であったため、8人それぞれの家庭事情もそれぞれ異なり、友人関係だけでなく家族関係も深堀りしました。

 

春樹は、養護施設で育ち今は姉と古いアパートで二人暮らし。倫子も同じく養護施設育ちで、主婦になったかと思いきや夫からのDVが原因で離婚。利枝子は、スナックを営む母と異母妹との三人暮らしで、家庭内がギスギスしている。真由子は、幼い頃母親に捨てられ父と二人暮らしの後、未婚の母となる。亮は、会計事務所を営む両親と妹との四人暮らし。浩輔は、両親と兄と四人暮らしで、母はアルコール中毒に。和哉は、不動産業を営む両親と暮らすが家では孤独な時間が多い。聡実は、父親と継母と三人暮らしで、姉を亡くし自分も学校ではいじめられっ子。

 

8人のおかれた状況をそれぞれに描くことで、11話の中で環境の変化や様々な問題を取り入れることができました。

 

10年前にベースとなる原作を描きましたが、改めて読み返してみると、青春ものと言いますか、17歳の年代の人たちが抱える問題は言わば普遍的で、現代でも通ずるものがあるのではないかとも思いました。流行りものや若者言葉の要素もあまり入れなかったため、再構成のときも、あまり負担にはなりませんでした。

 

 

さて、1クールかけて全11話でお届けしました『17年目の秘密』。

 

来週、6月25日(火)21時からは、大型時代劇『女たちの開城記』を投稿します。

 

 

無血開城に命懸けで向き合う、大奥の女たちの群像劇を描きます。

 

どうぞお楽しみください!

 

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次回もお楽しみに!