まぁ、あんまり自慢では無いが、
僕は結構、料理は上手い。
大学時代に一人暮らしして、
途中、複数人、同棲の期間はあれど、
もう、20年以上一人暮らしである。
料理は上手い、とはいっても、
揚げ物とかは全く出来ない。
つまり、一人暮らしで、一般的に作るもの、
食べたいもの、食べたくなって作れるようになったもの
に入る部類ならば、ほとんど作れる。
逆に、一人暮らしで、手間がかかるもの、
自炊で効率が悪いもの、
などは、はじめから作る、作れるようになる
事に消極的であったわけで、
とまぁ、そんな感じなわけだけど。
これは、
別にモテるためでもなく、
節約するためでもなく、
食べたいものを、
その時に作れるって、
幸せだなぁ
と思ったからだ。
ところで、
僕はそれなりに歌は上手い。
いや、歌手になんて、到底なれないけど、
カラオケで歌う素人、
としては、なかなか上手い部類である。
マシンによって、得点の出方違うのですが、
どのマシンでも、これくらいは。
そして、一人カラオケで練習したりしてきた。
これも、
別にモテるためでもなく、
歌でどうこうなろうとする、そんな野望や夢があるわけでもなく。
良いなぁ、
この歌いい曲だなぁ、
この歌を思いっきり歌えたら気持ち良さそうだなぁ、
と思った歌を、
覚えたら、気持ちよく歌える。
それって
幸せだなぁ
と思う。
40代のオッサンなのに、
毎年、新しく歌える様になる曲は、ゆうに50曲以上ある。
金も無い
嫁も無い
でも、幸せである。
どうせ、
死んだら、意識も何も無い。
死んだら、金も地位も名誉も無い。
寝て、起きないだけ。
それと同じ
だから、
刹那的であろうと、
快楽的であろうと、
愛情的であろうと、
何でもいい。
『自分の幸せ』
『自分の欲求』
『自分の安らぎ』
としっかり向き合ってみると良いんじゃないかな?
と、思う。
幸せの定義は、
本当に人それぞれだから
んで、
ここから、急に、全く違う話を展開しますが、、、。
人の幸せ
のお話。
え? なに? 急に?
と、思わないで頂きたい。
長い事、演劇をやってきて、
本当に最近、良く思う事ですが。
沢山の俳優さん、
沢山の劇団さん、
が、辞めていくのですよ。
まぁ、
色んな覚悟を決めて辞める人も居れば、
浅い考えで辞める人
も居る。
今日は
辞める人
について話したい。
まぁ、人生観の話なので、
僕の人生観から観た、主観的な話にはなるだろうけど。
ちなみに、
自分の意思とは関係なく、
半強制的な、仕方無い理由の場合は、
ここには含まないで欲しい。
例えば、
自分の病気、
致し方ない借金、
親の介護、
とか。
これは、人生観とか、そういうのを超越した話なので。
本題。
沢山の人が演劇を、役者を辞める。
結婚とか、
お金とか、
炎上とか、
まぁ、理由はそれぞれだろうけども。
辞めなくてもいい人まで
辞めていくのは確かである。
僕は思う。
以下の2つの理由以外では、
本来は辞めない方が良いよ。と。
① 演劇、俳優に興味が無くなった。嫌いになった
② 他に優先したい事が出来た
これだけ。
ほとんどの、自称役者は、みんなアルバイトをしながら舞台に立っている。
でも、日本の舞台役者の皆さんは、
『趣味』の領域
と断言すると、反発されるだろうから、
こういう言い方にするけど、
平均年収稼いでいる社会人から見たら、『趣味』と断定されかねない人達
である。
だって、そうでしょう?
家賃も、携帯料金も、光熱費も、
バイト代から払っているわけで。
むしろ、演劇やっている間は、
バイトで稼いだお金を切り崩してやっている訳で。
でも、好きで続けている。
やりたくて、
立ちたくて、
舞台に立っている。
……それって、趣味じゃん
なのである。
「いや、お金発生してるから趣味じゃない!」
という人も居るだろう。
そう言うのは自由。
そう思うのは自由。
どうぞ、どうぞ。
趣味で作った同人誌だって、お金は発生しているし。
趣味で作った手芸品を、売っている人だって、お金は発生してるけどね。
まぁ、ここではプロとかアマとかは、どうでも良い話なので、掘り下げないけど。
何が言いたいかと言うと。
好きならやりゃいいし
嫌いならやめればいい
のです。
趣味なんだから
金が稼げないから、って、好きな趣味を辞める人なんていないでしょ?
そう考えると、
役者という活動に、余計なプライドを持っていない人は、いささか楽になると思う。
でも、そう思えない、プライドの高い人は、
ここからは、逆に、
「こうしないとイカン」
という話。
プロに見合うだけのお金を稼げれば良い
わけだよねまず。
であれば、
直結するのは、
「集客力」
もうこれは、どうしょうもない。
・SNSで発信して、不特定多数が観に来るようなインフルエンサー
そもそも、芸能人って、そういうもんだし。
めっちゃ美人、とか、
めっちゃイケメン、とか、
めっちゃ人脈作りが上手い、とか、
めっちゃ友達多い、とか、
何でもいいんだけどね。
で、それらが無い人が、
手売りに必死になっているわけだ。
誠に残念ながら、
それが、ご自身の価値、である。
みんな、思い知る。
僕のように。
どんなに上手くても、
自分と言う個体では、
売れない事を。
みんな、
外見、身長、バスト
それらにアドバンテージが無いことに目を瞑りたくて、
「俳優として技術を磨く」
とか言う、言い訳に逃げる
でも、また、どこかで思い知る。
「自分の俳優としての『技術』とやらは、この世界で、食っていけるほどの、誰よりも抜きん出た唯一無二のものでは無い」
ということを。
上手い人なんて、いっぱいいる。
そして、誰だって上手くなれる。
だから、美人に歌や演技を教える。
それが、大手事務所であり、声優事務所だ。
これが、カラクリ。
だから、
趣味で、
好きで、
続けてるんです。
って、認めてしまえば、
はじめから思い知って、ぶつかって、辞める事なんて無い。
売れないから辞める?
いや、ハナから売れるわけ無いんだからさ、
好きだから続ける
で良いんだよ。
更に言えば、
売れることを目指して、
自称プロでやってる俳優さん(自称芸能人さん)
よりも、
趣味に近いポジションで、
好きで出演している、社会人や主婦
のほうが、
まぁ、
倍以上、チケット売りますよね。
統計的には。
不安と、
タイムクライシスに、
押しつぶされそうになりながら、あちこち出演しまくって、そのうち9割以上がつまらない脚本で、それでも出続けて、ついてきてくれたお客さん、ファンを減らす役者
なんかよりも、
好きで、趣味で、楽しんで、一生懸命やっている人
の方が、
応援する人もついてきますわな、そりゃ。
舞台上で、良い作品で、良い演技をやることの幸せ
それを、感じれば。
出るべき舞台にもっと敏感になれるし、
もっとお客さんを呼ぶ事に真剣になれると思う。
だって、
自分の出演のせいで、
主催者や、運営が不幸せになったら、
それって、例え自分が演劇出来ていても、
『幸せ』にはならないからさ。
『役者だから、たくさん出演依頼受けなきゃ』
『たくさん舞台でなきゃ』
『たくさん経験積まなきゃ』
って、やればやるほど、
『プロの俳優』から遠ざかる
という、パラドックス
もっと、単純で、
もっと、真摯で、
もっと、基本的な事なのだと、
思うわけです。
あなたの演劇活動を肯定してくれるのは、
あなたの幸福感と、
あなたの結果・成績、
だけなのだから。
なんて、そんな、
幸せ
について考えた一コマでした。