ダークファンタジーの起源的な?

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山茶花の台本に一段落ついて、
ほっと一息のタイミングで、イナネコの次回作の構想を練る。

ダークファンタジー縛りしてる訳じゃないんだけど、三回ともにダークな感じでやってると、なんかついついそうしなくちゃいけない感じに??

そもそも、RPGとか、ダークファンタジーって、
ウルティマとか、
ウィーザードリィとか、
ディアブロとか、
ダンジョンズ&ドラゴンズとか、
なんか、そういう文化からスタートしてるなぁ、
とか思うわけですよ。

めっちゃ不親切だったり、
死んだら終わり、みたいな感じだったり、
とにかく洞窟内だったり。

後好きな世界観でダークなアニメーションでは、
灰羽連盟とか?
シリアルエクスペリメンツ レインとか?

ガサラキとかもダークだけど、あれは和のテイスト強すぎるかな。

なんて、色々ぐちゃぐちゃやってるわけですが。

次回作。
ダンジョンものにしようかしら。
なんて思ってます。

学生時代から、あらゆるダンジョンを攻略してきた身としては、どう演劇にするのか。
全くわからんww

でも、ネタは有るんです。

固まったら、またここで報告でもしようと思います。

お楽しみに!

山茶花の稽古中です!

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ENGプロデュース「山茶花」
稽古中です!



今回はババア(この呼び方は語弊が有りますが、僕がやるので、自分に向けての呼称です。念のため)の役です。

最近オカマやババアが多すぎて、よくわからなくなってきたぞ(^_^;)

今回は結構踊ります。
セカスリも、バク袖も、メトロノウムも、クレプトキングも、演出の配慮で余り踊らないプランにしていただきました(苦笑)

しかし、今回は踊ります。

僕が踊れるようになったから
では全く有りませんw

演出の方向性です。
演出家には基本絶対服従の僕。(これホントですよ)

頑張って覚えます。
筋肉痛が。
もう歳だな。

色々思うところ有りましてもしかしたら今年最後の出演かもしれませんが、

ご贔屓にどうぞ😌

「願いのメモリーラプス」のあれこれ③

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さて、この説明も最終回です。

顔合わせと

ラスト。
こう見ると、感慨無量ですね( ;∀;)
みんな、大好きだ!

さて、(切り換えww)
何度も書きますが、この話はサスペンスです。ですので事件が起こっていく過程を描くわけでも、何かの謎をひもといていく訳でもありません。

既に事は起こり終わっていて、その過程を明かしていく、と言う方式ですね。

そこで、

三幕

ヘクターが全てを明かされ、そこに連れてこられるアリシア。
アリシアが、ラキシスに変わる所でひとまずワンシーンです。

アリシアが勉強をしていたと言う前のシーンは、ラストの会話の伏線でもありますが、やはり、レビィが一瞬アリシアが悪魔契約師になったのでは?
と言う、薄い期待にすがるのに必要だったからですね。

こう言うシーンって、レビィみたいな「どういうこと?」の立ち位置の人が、
「ど、どういうことだ?」
しか言わない感じになりがちで、レビィの中でのすがれる着地点を少しでも出したかったということですね。
まあ、ソッコー否定されますけど。

そして、アリシアがラキシスへ変化します。

こう言う時の描きかたって、演出的に本当に難しく、
ラキシスへチェンジして、
「な、なんだって!!」
「いったい何が合ったんだ!」

ってやってしまうと一気にチープになるんですよね、なんか。

ですので、ここで、
照明チェンジのキッカケとしては
「ラキシスを見たレビィが、おののいて、一歩後ろに下がったら、お願いします」
と照明さんに打診しております。

そこから、ラキシスとアトロポスの幻想世界に戻ります。

ラキシス「楽しかったわね」
アトロポス「ええ、そして幸せだったわ」
ラキシス「レビィやヘクターさんは幸せだったのかな?」

今までの二人の確認のシーンは、この辺りの時間軸で行われていた事が解ります。
そして、全てがバレて、恐らく記憶の返却と、契約の解除を行うだろうという予感が、ラキシスとアトロポスに回顧をさせていた訳です。
思い出を持てない彼女達の哀しき事前回顧とでも言うのでしょうか。

そして流れに従い(そうするしかない)ラキシスとアトロポスは、全ての決着をつけに向かいます。

モルフェス「よう、もう確認だか、お別れは終わったのか?」
ラキシス「そんなの、いくらあっても足りないわよ。」
……そりゃそうですよね。
この、人間味溢れるラキシスの台詞はとても好きです。

そして、物語は確信に向かいます。
お客様の心を揺さぶる、大変僕が演出上こだわった台詞がここに登場します。

レビィ「ラキシス、とか言ったな。記憶を戻してくれないか。」
アリシア「絶対に記憶を戻さない様にと…言われた。」
レビィ「誰に?!」

アリシア「……あなたに……。」
これですね。

超絶嫌な予感しかしない、
「うわぁ」
ってなる台詞です。
この台詞のために、ずっとやって来たと言っても良い。
ここで、お客様が、ゾゾゾゾってなってくれたら、演出としては勝ちでした。

あなたに、終わりで曲が入り、同時進行でのシーンです。
しかしメインは過去パート。

現代パートは
「記憶を戻して」
「解りました」
の下りがあれば良いわけですから。

ですが、この挟み込みは非常にタイミングがシビアで、
「記憶を戻します」
となったときに、観ている皆様が
「ダメー!止めてー!」
と心で叫ぶタイミングを計らなきゃ行けませんでした。

従ってあのタイミングになったわけですね。
つまり、

ハーズワース「いやいや、レビィ。友人として愛称で呼ぶことを許そうじゃないか。私の事は……アーロンとでも呼んでくれたまえ」
照明チェンジ
ラナ「どうしますか? 旦那様、アーロン」
アーロン「戻してくれ!このままじゃ気になって夜も眠れねえ!」

となった訳です。
嫌な感じMAXで、上が記憶を失うまえの最悪の状況。
下が、その記憶が戻ろうとしている人達。

この構図が、演出上、最大のクライマックスでした。

あの後、つまり、赤い光の中で、ラキシス、アトロポス、アリシア、ラナが手を翳したその後。
お客様は「どうなるのか?!」と思って頂けたハズです。
僕自信も、あの構図、
つまり、レビィ、アーロンの戦いですね、
が頭にあったから良かったものの、無かったら、

このあとどうなれば良いんだろう?
となったと思いますから。

アーロンvsレビィ
からの
ハーズワースvs若レビィ
からの
アーロンvsレビィ

これは、最初から頭にあった構図でしたが、
チェンジ時の照明の暗さなど、非常に細かく指定しました。

結果、
最高に格好いい、最高に救いの無いシーンになりました。
レビィがアーロンを撃ち殺す時は、爆音の聖歌の中での、無音で光のみと言うのも、最高に好きな形になりました。

ここから、クライマックスの二つ目。

リックの全身全霊の思いを、レビィにぶつける。
これでリックに説得されてしまっては、意味がないので、
100%闇落ちしたレビィが、リックの必死さで70%くらいまで揺らぐ。
そこでの、
晴れの日と……
のくだりになります。

ここも、脚本では、はじめは
ラキシス「晴れの日と、雨の日と、曇りの日、どれが一番好きですか?」
レビィ「(振り向こうとする)」
ラキシス「振り向かないで」

だったのですが、
雨上がりの光をみて、アリシアに想いを寄せて、思い出して、「アリシアが一番好きな空だ」と思っているまさにその瞬間に、「晴れの日と……」と聞こえたら、全部を言い切るまで待てないだろうとなり、変更しました。
役者の気持ちを考えての変更、といったところですかね。

この天気で40%まで揺らぎ、
呪いのくだりで、20%までもどり、
とどめが
「ふははは、悪魔とバレた以上もうここにはおれぬわ、さらばだ」
で、完全に落ちます。

このアリシアと思うしかない波状攻撃を、うまくお客様へ届ける流れがとても大変でした。
そして、最後の
「ありがとう、ごめんね、ラキシス」
とレビィに言わせたのは、前回の通りです。

エピローグ
僕はエピローグはその後談にした時点で作品は終わると思っております。

片付いてない話や、伏線回収だけではなく、MAXのメッセージをぶっこんで、それも極限におしゃれにぶっこんで、ノックアウトして終わりたいのです。

そういう意味では今回のエピローグも、過去2回同様、ガッツリ行けたのではないかと思います。

「イナネコさんはラストが一番油断できない」とコメントを頂くのですが、本当に有りがたい限りです。

既にお分かりでしょうが、クインシーが

「自分の本当の願い」に届き
「サキュバスを初めからメモリーラプス無しで呼び出し」
「伝えたかった想いを伝える」

そこに直接的な表現無しで、どの様に持っていくか、の作業でした。

クインシー「ふっ(笑う)」
大リック「クインシー卿?」
クインシー「いやなに、人間とは存外、自分の本当の願いすらも理解していないものなのだな、と思ってね」
大リック「叡智に富んだお言葉ですね」
クインシー「私は、願っても良いのだろうか」
大リック「ではクインシー卿、改めて、あなたの本当の願いをお聞かせください」

台詞はこれで終わりとなった訳です。
あとは、視線と、雰囲気と、状況証拠だけでの提示でした。

イナネコでは、作品の雰囲気を崩さない為に、開場時間中は常に雰囲気の合う曲を流し、前説も有りません。これは賛否有ります
「ケータイを切らない人が多いから、しっかり前説をした方が良い」
と言う意見です。
仰る通りです。
しかし、お客様が全員、事前に切って頂けるかたならば、この前説は無い方が、作品としては良いのです。

前説で必死にお願いしたり、笑いを取ったりと言うのが嫌なので(これはあくまでもそういう作風だからで、それ自体を否定するものではありません。)、劇場に入った瞬間から、シングル挨拶後までは、どうしても作品とその空気を維持したいので、

是非、御協力宜しくお願い致します。

そんな訳でカーテンコールの曲は、必ずラストシーンの曲をもう一度頭からかけます。

これは三作品全て同じパターンとなっております。

一回目のごあいさつの間は、心に余韻をお持ちいただきたいからです。

2回目は崩しますけどね。
お通夜になっちゃうんでww

さて、長々と書いてきました、この
「メモラプあれこれ」

はっきり言って、これ自体に賛否あるでしょう。
でも、良いんです。

これを観て、
「メモラプの事色々知れて嬉しい」
と言う方が一人でもいらっしゃるなら
作品を愛してくださった方が喜ぶのなら、
僕は書きます。

偉そうに自分の本を解説しやがって、
と言う人もいるでしょう。
そういう人は、すみません、そういう意図で書いてるわけでは無いので、ご理解くださいませ。

パンフレットにも書きましたが、
今は世知辛い、生きづらい、一億総監視社会です。
お互い、寛容に、許しあって、人を叩かずに、隣人を愛して生きましょうよ。
必ず、人生豊かになりますから!
この世に全員の正義なんて無いんですから。
ね。




「願いのメモリーラプス」のあれこれ②

テーマ:
僕も皆様も忘れないうちに第二回。
ちょうど劇団員のネイティが、Twitterのまとめとぅげったーを作成してくれたので、それを読みつつ。

そういえば、前回書き忘れたけれど、レビィがリックに悪魔契約について説明しているシーンで

「実際、極東の国なんかではこう言うの(神とか悪魔とか)は国が管理しているらしい」

と言う桜花に思いを馳せられる台詞が合ったのだけど、尺の都合上カットになりました。

続き

クインシーの館から帰って来た所からですが、その前にクインシーの嫁は寺崎まどかさん。過去アリシアをやりつつの往復、大変感謝しております。
この場を借りて、ありがとう!

さて、クインシーの館後に急にリックとベラの会話に突入します。

ベラはここまでに三回登場しますが、
過去二回は、
死体、アリシアとの会話
です。

ベラの死体は、ベラを目立つように後半の日程では変更しましたが、それでも、覚えてない可能性が高く、二度目のアリシアとのお茶では、「誰?」となるひとも多いはず。

仮にそうであったとしても、リックの両親が亡くなっている情報がしっかり入って入ればここで完全に違和感を覚えるはずです。
そのための少し怖く優しいシーンですね。
後は、シチューの伏線を張らなくてはいけないので、

このシーンでは
「お父さんが亡くなってお母さんが住み込みで働かなきゃならなくなったから、知り合いだった先生の所にお世話になった、それだけよ」
と有りますが、これは完全に嘘ですね。
モルフェスが創った記憶がそんな感じだったんでしょう。
サキュバスであるベラ(クローソ)が、住み込みで働く必要は有りませんからね。
レビィが引き取らなきゃ、一緒に暮らしたのかも知れませんがそこはレビィの余計な心配と言うか、お節介でしたね。

そして、ここから、リックの立ち聞きシーンですね。
僕の脚本の癖でついつい確信を最後まで言わずに話が終わるのですが、これはすみません。
今までの作品でも
キリストの条件(桜花)
モルダーが見たミコトの過去(桜花)
幽霊の種類(ノス罪)
復習型の撃退法(ノス罪)
など、沢山やって来ましたが、今回もそれですね。

サキュバスと契約した……?
なるほど……そう言うことか。

と言うやつです。
しかし、ここでは思い出して貰って、すぐにネタばらししてますが。

サキュバスの能力がメモリーラプスであることは、この辺りで明かしておかないと、前提に話が進んでいかなくてはいけないシーンで困りますから。

オロバスの鏡

このアイテムは完全に僕が捏造しました。
ラーの鏡的なやつですが、オロバスが持っていても良いか。ってやつです。
オロバスが原因の何かで、誰が悪魔の依りしろになっているかが判る、と言うギミックが必要でしたので。

そして、このリックの記憶が戻るシーンで、
モルフェス、サキュバス、全てが明らかになります。
ここまでが話のオードブル。
リックが目覚めてからが、この「願いのメモリーラプス」の本筋のスタートとなります。

つまり、

どこからが人で何処からが悪魔か
と言う認識の違いからくる、
サキュバスへの接し方。
つまり、
「偽物」となるか「心は本物」となるか
サキュバスが
「悪魔」か「女神」か。

ここの話になだれ込んでいきます。

リックは素直に、ベラ=クローソであることを受け入れますが、
クローソの姿の時の、クローソの優しい眼差しで、リックはベラとしてではないクローソにも親近感を持っていたのだと思います。
自分を救うために呼び出されて、母親の記憶を押し付けられたサキュバスに、少なからず、同情や愛情を感じていたのかもしれません。

これは全編通してそうですが、
ベラ=クローソ、も
ラキシス=アリシア、も
ラナ=アトロポス、も
本人と認めた直後に、襲い来る感情は何かなと考えたときに、

死んでしまった
最愛の人の記憶を引き継ぎ、
最愛の人になってくれた、
そのサキュバス個体に、愛とはいかないまでも
感謝の念は出るのではないかなと思う訳です。

ですので、未来のシーンでリックもレビィも、クローソとラキシスと共に居るわけですよね。

だって、バレちゃったのにずっと人間の姿で居てくれって言われたら、女心的にはちょっと悲しいし複雑だと思うんですよね。

コスプレしないと燃えない、みたいな?
違うか?
違うか……

お客さん目線で、サキュバス達が報われてこその、このお話なので、やはりそうすべきだ、そう感じての

「ありがとう、ごめんね、ラキシス」

な訳です。

話を戻して
ここから、アトロポスがバレていく訳ですが、ここは、アーロンを罠にはめると言う、何もなかった直後に、バレるシーンです。

リックを運んだあとのシーンでアトロポスが鏡に映り込みをしました。
ここで、ああ、やっぱり、上で話してたサキュバスは、ここの誰かだったんだ。
と思う人もいるし、
ビックリする人もいると思います。
ここは僕の好きな演出のひとつですね。
オロバスの鏡は、クローソを映すため見たいにやっておいて、
作品上では、ラナ、アトロポスを映す方が実はメインなんですね。

アーロン無実のあと、
お客様には、ラナがアトロポスであることはばれているので、
「今、鏡の前通ったら映っちゃうよー!!」
的な気持ちで見てもらいたかった訳です。
このシーンを足すことで、当たり前のように居て、お客様に愛されているアーロンがハーズワースであることを、予期させない様にしたと言うギミックでした。

さて、ここから、怒濤のラストに行きますが。
また、長くなったので次回に持ち越します。

つづく









「願いのメモリーラプス」のあれこれ①

テーマ:
空想嬉劇団イナヅマコネコ第3回公演
「願いのメモリーラプス」
無事終演致しました。
沢山の皆様にご来場頂き、そして沢山のコメント頂きまして誠にありがとうございました(*T^T)


さて、色々お客様からいただいた質問や疑問をメインに頭のシーンから呟かさせて頂きます。

この作品は、「願い」というテーマのお話です。当日パンフにも書かせていただきましたが、「人間は自分の本当の願いは自分で解らないものだ」と言う事ですね。
プロット段階では主人公はクインシーでした。
しかし、クインシーを主人公として描くと、どうもクインシーの人生物語になってしまうため、レビィの視点で描くという形にして、
起こる事件(リックの契約)
起こるドラマ(リックとクローソ)
解決する事件(リックとクローソ)
明らかになる起こっていた事件(レビィとラキシス、ヘクター&アーロンとアトロポス)
当事者と経験者の違い(リックとレビィ)
解決する事件(レビィとラキシス)
そして、
この一連で
悪魔反対派
→自己懐疑の為にオロバスとの悪魔契約を望む
→悪魔肯定派
→愛の為にサキュバスと悪魔契約を望む
と、考えを変えていくクインシー
という構図ですね。
「人というものは存外、自分の本当の願いすらも理解していないものだと思ってね」
「では改めてクインシー卿、あなたの本当の願いをお聞かせ下さい」
これで話は終わり。
最後のクインシーの姿を見て、
「そりゃ、そうだよ……」
「いいんだよ、それでいいんだよ……」
と思って貰えればと思いました。

ちなみに、ラストのモルフェスは、途中にある
「俺たちはサキュバスと対なす存在。俺たちは必ずセットなのさ」
と言う台詞が残っていれば、容易にたどり着くことが出来るかと。
そして、モルフェスが手を伸ばして記憶の改竄を行おうとするけれど、「要らないか」と納得し、ラブラドルの石を捨てて消えていくのは、直前に語られている通り「貴様は記憶を偽ってはおらん、全てを受け入れているのであれば、咎めることは何もない」
と言うオロバスの台詞にある通り、
クインシーもまた、「メモリーラプス」せずに、妻を依りしろに入ったサキュバスに、「伝えたかった事を伝えた」訳です。

この「伝えたいことを伝えられなかった人に、伝える」
と言うのは、この作品の第2のメッセージ。

リックが母親を依りしろにしたクローソに言う台詞
「ありがとうクローソ。お陰で伝えたくて伝えられなかった事を伝えられた気がした。」
は、
後に、アリシアが、ラキシスを通じて、「生きて」くれてありがとう、と伝え、
クインシーが、亡き最愛の妻に、愛と感謝を伝える。
それらは全て、「愛の女神」である彼女達の業であるのですね。

序章~
このシーンは、過去のレビィとヘクター&ラキシス、モルフェスの会話となっております。
こういうファンタジーだとまずは世界観とルールの説明をしないといけませんので、この話における
・悪魔とは?
・サキュバスとは?
と言うものを説明しました。
一般的には「サキュバス」とは「男性の精を搾り取る」悪魔であり、「インキュバス」とは女性に悪魔の子を孕ませる、と言うのが通説です。
しかし、この話ではそうではないんですよ。
というルール説明ですね。
「じゃあサキュバス(インキュバス)って何なのか?」
と言う疑問をお客様に提示し、
「会わない方がいい、サキュバスと契約するものは不幸な運命にあるからさ」
と言うヒント提示をします。
「私たちは夢の悪魔」「夢とは記憶」
そして、不幸な青年がサキュバスと契約する、と言うシーンで終わります。

まあ、このシーンは本当にルール提示と、後半への前降りなので、こんなもんですかね。

序章2
レビィの屋敷~リックの契約
ここもほぼ伏線のちりばめと、先に提示した「サキュバスってなに? サキュバスと契約したらどうなるの?」の深堀りのシーンです。
もちろんレビィの「親友に銃を向けんじゃねえ」
はラストのアーロンの「親友に銃を向けんじゃねえ」
の前降りです。

このくだりもそうですが、
前半と同じ台詞で、見えかたが全く違う、そういうギミックが今回は重要ポイントで多発しましたね。
好きみたいです。僕。

アリシア「ふははは、悪魔とバレた以上もうここにはおれぬわ、さらばだー」
過去レビィ「まって、行かないでアリシアー!」
アリシア「なんちゃって」
過去「ああ、よかった」

は、ほぼ、そのままのやり取り(前半は途中「どう?私詳しくなったでしょ?」が入りますが)で、ラストのあのシーンに持って行くので、かなり揺さぶられて貰えた方は多かったのでは無いかなと。

記憶の返却を望むレビィにラキシス、アリシアが喋る「何も聞かなかった、知らなかった事にして生活するのはダメ? きっとその方が幸せだ、レビィが同じ立場だったらそんなことできるの?」
も、前にこう述べた「リック」の引用。
「出来るな」と答えたレビィと
「ああ、、、出来なかったよ」と答えたレビィ。
この対比が鮮明になるようにですね。

話がそれましたが、ライリー家での死体の位置は、途中からベラが目立つように変更しました。
初めてクローソとベラが入れ替わるときに、あれ?あの人誰?
となりがちだったので。

思えば、杉乃前ネイティは初登場で本役で死体。
と言うかなりレアな体験をした役者ですねw

オープニング映像。

カッコいいでしょ!ww
悪魔城ドラキュラ感が半端ないですけどw
個人的には、羽のついたネックレス(リックがベラに初めてあげたプレゼント)が、鏡越しに2つに写り、ラブラドルの石が現れる所は、意味深で好きでしたね。

一幕

ラナ、ヘクター&モルフェス、アトロポス
ラナ、ヘクター、アリシア&モルフェス、アトロポス、ラキシス

このシーンは、ラナを観てるからアトロポスがいて、アリシアが訪ねて来るところでラキシスが現れる
と言う、ちゃんと依りしろに対応した出現になっております。
そして、ラキシスはレビィ一点、アトロポスはヘクター一点、と言う対比を持たすために、
ラキシス「初々しくて可愛いじゃない、ねえ、アトロポス?」
アトロポス「別に?」
ラキシス「センスが無いのね」
というやり取りを入れております。
モルフェスvsサキュバス二体
で、ただモルフェスを苛めてるようにうつってほしくなかったので、あくまでも1対1対1であると言う提示をしたかったのです。

そのあとの無声芝居のシーン。
ここが大変重要で、
ラナ、ヘクターは、助けるシーンが有るのでそんなにやらなくてもまぁ良いのですが、
アリシア、レビィは、愛を育むシーンが無いため、しかも、台詞有りでシーンを作るとだらだらした話になりそうだったため、こう言う演出にしました。
ラキシスやアトロポスが「確認」をしていると言う前提が有ったため、より神秘的に描けたのでは無いかと思います。

ちなみに、この序章とココの「確認」シーンは、台本上では
「ラキシスの幻想世界」
「ラキシスとアトロポスの幻想世界」
とタイトルがついています。

リックが復活してからのシーンは、悪魔契約師の説明が主ですが、実はここで、
ヘクターが「10年前に行方不明になったとある貴族の館を調査しに行ってたんだ。悪魔反対派のはずだったんだがな、色々な悪魔研究の後が発見されてな。」と言い、
アーロンが「表向きは反対しておいてってやつか、やれやれきたねえ奴もいたもんだ。」
と言います。

ヘクターが調査に行った館はハーズワースのもので、アーロンの台詞は、自分の事を言っている訳ですね。
2回目の人にのみ、「おいおい、お前だよ!」と突っ込めるポイントでしたw

アーロン、リックが出て行った後、クローソが現れ、レビィ、ヘクター、クローソの会話になります。
ここのシーンが非常に重要ですね。
日常のように描きながら、台詞としてはメチャメチャ重要な事を話しているわけですので。

レビィ「ありがとうクローソ、君のお陰でもう大丈夫みたいだ」
ヘクター「あの少年が契約者か」
という台詞があることで、お客様がオープニング直前の出来事に思いを馳せられ、また新たに疑問を解いていくモチベーションに繋がるからですね。

クインシー卿の部屋に行き、クインシーが過去の妻との馴れ初めを語ります。
この話が超絶重要な過去語りです。

クインシーと妻との出逢いは彼の人生観を変え、誠実で清廉潔白で悪魔反対派となります。

そして、その妻との別れが彼の人生観を揺るがす事件な訳です。

ここが本当に大切。
眞田さんにお願いして本当に良かったと思いました。
アイトスの街道で荷馬車を起こす娘
、そして泥だらけでしかし美しく神々しい娘の横顔
皆さんにも浮かんだのでは無いでしょうか?
僕は浮かびました。
それだけで、ラストシーンのあれで泣きそうでしたから。

オロバス召喚は大切なギミックです。
しかし、ネタキャラになると、急に作品が劣化しますので、
帰れない理由
怒る理由
など、全てに理由をつけて、そして仕事を果たしてもらいました。
誠実で正直であるがゆえに全部を語ってしまうその悪魔が皆様に好かれてくれたらと思いました。

脚本家的には、クインシーがパーティーに加わるのに違和感が無いようにしないといけないので、
「詳しい話は私の屋敷で致します」
からの巻き込まれという形をとりました。
意外に違和感無かったので良かったです。

長くなったので次回に続きます