電子レンジは、マグネトロンで高周波を発生させています。
温める能力ワット数ではなく、電子レンジの消費電力は
定格高周波出力で換算しなくてはいけません。
電子レンジを500Wで使っているのに、同じコンセントから
(回路)に、オーブントースターや電気炊飯器1200W程度を
コンセントに差し込んで使うと、ブレーカーが落ちてしまう
なんて事があると思います。
分電盤の分岐ブレーカーは、一般的に20Aが主流ですから
電子レンジを100V500Wで計算すると、5Aしか電流が
流れない計算になり、それプラスオーブンや炊飯器分の
12Aを足してみると、合計で17Aにしかなりませんよね。
なら、3Aの余裕があるのでブレーカーが落ちない筈ですが
しかし、電子レンジの場合では、温めるWではなく
定格高周波出力で計算しなくてはなりませんから
概ね、温めW×2~1.5倍の電流が流れますので
ちなみに、電子レンジの電流を2倍とすると消費電流は
10Aになり、10A+12A=22Aとなり、プレーがーが
落ちると言う結果になりますよね。
温めレンジ500Wに、ついつい騙されてしまうトリックです。
ギリギリ20Aを行ったり来たりしているのならば
ブレーカーが動作するまでの許容時間ギリギリで
ブレーカーが落ちたりしない場合があったり、長時間その
状態が続けば、ブレーカーが発熱して19Aで落ちる事も
出て来ますし、屋内配線の太さなども許容電流不足だったり
本来、一般的なコンセントは、1500W(15A)までしか
使えませんから、一つのコンセントで使う機器の合計が
1500Wを超える場合には、ブレーカーが落ちるまで
20Aまでコンセントと配線に電流が流れ続けてしまうので
コンセントが発熱したり、煙が出たり、プラスチックプレートが
トロリと熔けたり、下手をすれば発火したりしますので
非常に要注意であります。
キッチン周りのコンセントは、漏電・感電事故防止の為に
アース付きであることは勿論のこと、使う家電製品に合わせ
配線や専用コンセントを設ける事が望ましいのであります。
冷蔵庫の裏になり、何十年も姿を現したことがないコンセント
これも、長年の埃や汚れから、電気が物体の表面に流れる
トラッキング現象などでショートしたり、火災になったりする
恐れもあったり、差しっ放しの電源プラグの点検も
1年に一度程度すると安心して生活が出来たりしますね。
目には見えない電気は、いろんな怖さがあったりしますが
現代生活では、電気を使わない生活はムリムリですから
安全に使うように心掛けなくてはいけませんよね。
どうか皆様、ご安全に。
おわり