札幌の60歳以上感染者の
5人に1人が「昼カラオケ」
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札幌市は9日、同市内で5月1日以降に判明した
60歳以上の感染者の5人に1人が「昼カラオケ」の
客や従業員だったと発表した。
昼カラで感染したと断定できないものの、50代以下も含めると
昼カラに関係のある感染者は15店舗計27人に上り、
このうち10人は同じ喫茶店で確認された。
【グラフ】感染者急増が明らかになる前に
感染拡大の指標はピークに 市はこの喫茶店の
10人について「昼カラで感染した可能性が高い」として、
市内10件目のクラスター(感染者集団)と認定した。
札幌市によると、昼カラオケはカラオケボックスのような
営業形態ではなく、「喫茶店などで昼食・軽食の
提供などと合わせて日中に行われるカラオケ」。
5月1日~6月8日に公表した市内の感染者は
病院などの集団感染事例を除くと193人で、
このうち27人の行動歴に「昼カラオケ」がみられた。
特に60歳以上の感染者では109人のうち24人と、
約22%に昼カラの行動歴があった。
27人のうち10人は同じ喫茶店の従業員3人と利用客7人で、
5月20日から6月3日の期間に店を利用。
同4日、この店の経営者から保健所へ利用客が
陽性と判明したと連絡があり、保健所が調査していた。
5月以前の感染者では昼カラ利用者が3人にとどまっており、
市保健所は「自粛期間が長引き、娯楽を求めた
可能性がある」との見方を示している。
市によると、27人の内訳は従業員5人と利用客22人で、
男女別では男性13人と女性14人だった。
15店は市中心部の繁華街すすきの地区ではなく
郊外にあり、うち1店は市外。
いずれも近隣住民が利用していたという。
市は「カラオケ自体は健康やストレス解消によい」として
自粛を求めず、歌唱・会話時のマスクなどの着用
▽換気
▽マイクの共用を避ける
▽マイク、リモコンなどの小まめな消毒-などの
感染予防策をとるよう注意喚起。
店側には、感染者が出た場合に接触者を特定できるよう、
利用客の連絡先の確認を求めている。