世の中で、何が一番恐いかと聞かれたら、何をさしおいて
アレが一番恐いと言ってしまう、アレを言葉や文字にするだけで
それはもう、恐くて恐くて気を失いそうになってしまう私です。
どうしてアレはこんなにも恐いのか、私を泣かせるには
アレを一つ見せるだけで簡単に泣かすことが出来ますから
みんなに、アレが恐いなんて口が裂けても言えない訳です。
悪戯半分に、アレを玄関先に置かれたら、恐くて恐くて玄関から
出られなくなりますし、あの臭いを嗅いだだけで、その場に
キュ~バタンと失神してしまいますから大変です。
そんな恐いモノが家にあるらしい香りがしたので、まさか!
アレがあるのではないかと心配になり、ソワソワ落ち着かない
姿で探してみると、なんと、あれがテーブルの上に置かれて
居るように見え、目を凝らすと、やっぱりアレが置かれています。
誰かが私を怖がらせようと置いたのでしょう。
あ~恐い!恐くて恐くてテーブルには近づけません。
それでも勇気を出して、一歩、また一歩とテーブルに近づき
ゲゲゲッ!やっぱりアレです、間違いないです!
ほぉ~れほれ、恐ろしい姿でしょ、しかも、完熟ですよ完熟!
あま~い香りが更に恐怖心を煽り、足はガクガク震え
恐くて恐くて気が遠くなってしまいました。
それでも、更に勇気を出して顔を近づけると・・・・・・・・
キェ~ッ、出た~、正真正銘のアレ!
滴る果汁を見た瞬間に、遂に気を失い倒れてしまいました。
その後のことは、全く記憶になく、ただテーブルの上には
皮だけ残った白いお皿が一枚あっただけです。
あ~恐い恐い、何て恐いんでしょう。
あまりにも可哀想になったので、私が気を失っている間に
誰かが食べてくれたんでしょうね。
間違っても、私を怖がらせようとして、玄関先には
こんな恐いモノを置いて行かないでくださいね。
あ~恐かった恐かった、もう、アレの姿なんて見たくないです。
次に、何が恐いかと聞かれると、追熟されて甘い香りがする
黄色い瓢箪型のアレでしょうか~、あれも相当に恐いです。
200個もあったら、腰を抜かして立てなくなるでしょうね。トホホ
皆さんは、この世で一番恐いのは何ですか?
こっそりと教えて下さい、ああ、大丈夫です口は堅いですから
誰にも教えたりはしませんから・・・・・。
おわり