帯広と言えば、帯広が発祥の地である、全国にも有名になった
「豚丼」 でありますが、「豚丼」を、帯広名物だと覚えずに
十勝名物であると、間違えて覚えている人も、多いと思います。
そもそも、手軽に調理が出来る、家庭料理として親しまれていた
「豚丼」でありますが、素朴でありながら、奥が深い甘辛のタレ
その風味と美味さが、日本各地の人々の舌に合い、今ではもうもう
石を投げると「豚丼」に当たるぐらい、十勝管内の食堂では「豚丼」が
あって当たり前となっていますが、なかなか本物の「豚丼」の味に巡り会う
人が少ないのが現状なのだと思います。
しかも、「豚丼」が、利益追従の観光客価格に設定されている店も多く
ワン丼が1500円とか2000円で出されていて、オウマイゴッ!
帯広市民でも、その値段に期待をして、騙されたと思って食べてみると
エッ?騙された?なんてことになることが多いのが実状でありますね。
しかも、グリンピースとか、タマネギとかが入っている、邪道とも言える
「豚丼」もあったりして、テーブルをダンダン♪と叩いて、怒りたくなる
帯広市民も多いと思いますが、私も頭から湯気を出して怒りたくなります。
紅生姜なんて散りばめられていたものなら、テーブルの上を腕で水平に
動かして、デェェェェィと、やっちゃいそうな衝動に駆られる私です。
ちゃぶ台なら、星一徹のように、ドゥエィィィィ!ですよね。トホホ
と言う事で、本物の「豚丼」には、豚肉しかのせられていませんので
甘辛のタレで焼かれた豚肉の他に、何か違うものが乗っていたならば
それは、純粋な「豚丼」ではなく、あくまでも、豚丼風の料理であると
私は、声を大にして、全国の皆様に伝えたいのであります。
「豚丼」の元祖は、家庭料理であって、お店で出されているアレンジされ
見栄えを良くした盛り付けの「豚丼」は、ある意味、本物の「豚丼」では
ないのであると覚えて頂ければ、本物に巡り会えるチャンスが増える
そう思う、帯広で生まれ育って、うん十年になる私でありました。
勿論、帯広の開拓の父、依田勉三さんとは面識はありません。トホホ
では、本物の「豚丼」をお見せいたしましょう。

いや、うちのが本物だぁ!と、怒鳴り込んで来る人もいるかも知れませんが
まあ、こんな感じなのが、帯広名物 「豚丼」 であります。
やっすい肉でも、テラッテラに美味しくなる、門外不出のタレで作った
「テラ・豚丼」 一口食べたら、もう虜になる美味さです。
このテラ・豚丼を口にした人は、誰もが極自然に「ブタ勝った~牛負けた~」と
言ってしまうと思いますが、皆様に、食べて頂けなくて本当に残念です。トホホ
たっかい肉で作れば、それは、どんな豚丼でも美味いですよね。トホホ
やっすい豚肉なのに、なまら美味くなるのが、「豚丼」の価値だと思います。
まあ、「豚丼」の発祥の地に、確かな定義がないのも、これまた問題ですよね。
店同士の、あらそひ、になるから定義を作れないとかなのでしょうね。
是非、帯広に来て、美味い「豚丼」に巡り会ってくださいませ♪
おわり