車中、20分で命の危険 大雪の帯広でCO中毒死事故
【帯広】大雪に見舞われた帯広市内で2月29日、屋外駐車場に止まっていた軽乗用車の中で
契約社員の男性(19)が一酸化炭素(CO)中毒で死亡した事故は、車に乗ってから1時間ほどの間に
男性の体調に異変が起きたとみられることが1日分かった。
日本自動車連盟(JAF)によると、雪で埋まった排気管から車内に排ガスが流れ込むと20分余りで
生命に危険が及ぶ可能性があるという。
(北海道新聞)
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お昼休みの短い時間だからと、つい安心してしまったのか?
若い命が失われてしまった、とても悲しい事故が起きてしまいました。
心よりご冥福を申し上げます。合掌
一酸化炭素中毒は、本人が気付かないまま、意識を失う恐いガス中毒です。
頭痛や吐き気などの症状が出て、体調が変だと本人が感じて気が付けば
その時点で自らが外に出たり、異変に気が付いた人などに助け出されれば
命が助かる場合も多いのですが、そのまま意識を失ってしまい死亡してしまう
ことが多いので、本当に注意をしなくてはいけない一酸化中毒事故ですね。
密閉されたテントの中で、わかさぎ釣りなどで、ガスコンロを暖房器代わりに
していたり、ストーブや炭火で暖をとっていたりすると、換気を忘れたら
本当に、数分で意識を失い倒れてしまい、周りに人が居てもテントの中で
起きている異変には、全く気が付きませんから、細心の注意が必要なのは
多くの人々は知っていても、今回のこの事故のように、ちょっとした時間ならば
大丈夫だろうという油断が出てしまうのでしょうね。
よくある死亡事故事例、人通りのない道路で、吹雪の中、吹き溜まりに填り
自動車が動けなくなり、吹雪が収まるまで車内で待避、救助を待っている
恐怖と不安感がある危険な状況ではなく、人通りも多い駐車場だからと言う
安心感が招いてしまった事故でありましょう。
エンジンをかけた時点で自動車を動かして、雪がない場所に止めるなどすれば
マフラーは、あの深々と降り積もる雪で塞がれる事もなく、体調の異変もなく
全く何事もなく、いつものように昼休みを終えて、仕事に戻れた事でしょう。
誰しも陥りそうな複合的な要素が重なった、自分を取り巻く状況の判断ミス
排気ガスが車の下に入り込み、ヒーターの吸気口に流れ込む空気の流れ
風向きとかも関係していたのでしょう、若い命を奪ってしまった雪の怖さを
改めて実感をして、自分も気を付けなくてはいけないと思った私でありました。
おわり