イラク派遣の空自隊員 「事故隠し」と国提訴へ
2012年8月27日 07時05分
米国主導のイラク戦争で空輸を担うため、二〇〇六年に中東のクウェートへ派遣された
航空自衛隊の三等空曹の男性が現地で米軍のバスにはねられ、
後遺症の残る大けがをしていたことが分かった。
男性は来月、空自が「事故隠し」に走り、まともな治療を受けられなかったとして
国に損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こす。
イラク特措法で派遣された自衛官が国を訴えるのは初めて。
男性は一一年に依願退職した新潟市中央区関屋、無職池田頼将さん(40)。
顔や腕に障害が残り、身体障害者四級に認定された。
池田さんは〇六年四月、通信士として愛知県の小牧基地からクウェートの
アリ・アルサレム空軍基地に派遣された。
事故は七月四日に米軍主催の長距離走大会で発生。
先頭を走っていた池田さんは軍事関連企業の米国人女性が運転する
米軍の大型バスに後ろからはねられ、左半身を強打して意識を失った。
池田さんによると、空自衛生隊には治療設備がなく、首にコルセットをはめただけ。
事故四日後から三回連れて行かれたクウェート市内の民間診療所では
意思疎通ができず、まともな診察を受けられなかった。
上官は防衛庁長官(当時)の現地視察の際などはコルセットを外すよう命令。
事故から帰国までの二カ月弱、早期帰国の措置も取られなかった。
公務災害補償の手続きも池田さんが指摘するまで行わないなど、
事故を隠すような態度に終始したという。
帰国後、小牧市の病院で外傷性顎(がく)関節症と診断され、
医師から「なぜ放置したのか」と聞かれたという。
事故は陸上自衛隊のイラク撤収に伴い、空輸の対象が陸自から米軍に切り替わる直前に起きた。
池田さんは「米軍とのトラブルを避けるため、事故はないことにされた」と話している。
(東京新聞)
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2006年、日本国国民の反対を押し切り(無視をした)
自由民主党政権下の日本国の中で、自衛隊の中東
クウェートへ派遣で起きた、米兵に因る事故(事件)が
自衛官の国に対する損害賠償を求める訴訟の動きが
なかったならば、日本国国民は、全く知らない事件(事故)として
扱われ、歴史的にも、完全に抹殺されていただろうと考えると
昇進や自分の地位だけを守りたい、将軍とか指揮官やらがいて
旧日本帝国の軍隊と同じ姿が残っているのだろうと思わずには
いられない、高級公務員の醜く卑怯な姿があるのだろう。
国防に関する秘密ではなく、米兵の不注意から起きた
事故(事件)を、隠すなど、あってはならない言語道断の話であり
如何に、政治家達に依る、シビリアンコントロールがいい加減で
杜撰なのかが、ハッキリと見て取れる訳であり、国会議員達は
皆、王様の耳はロバの耳となっている、恥ずかしい姿なのであり
日本国の防衛(対アメリカの政府としてのメンツ)の為に家族を残し
命を捧げている自衛隊員諸君の身に、実弾が飛び交う危険な戦場で
何が起きているのかを、全く分かっていない、その現実の姿が
日本国国民の目の前にあからさまとなった、真実の報道に多くの
日本国国民は何を思うのだろうか、民主党も自民党も公明党も
日本国の国民の命などは、将棋の駒の「歩」程度としか思っていない
大本営やら関東軍やらと、何も変わりがないのかも知れないと
昔から、なんにも変わっていない、日本国の姿があるのだろうと
私は強く感じ、小さな新聞社の、勇気ある日本国政府を追及する
報道記事に、報道としての正義、正義感を強く感じたのである。
官房機密費を差し出されても、決して受け取らずに、真実の動きと
過去に起きた、日本国政府の隠蔽工作を、日本国国民に知らせた
東京新聞はとても偉い!と、思います。
おわり