昼近くに札内方面に出かけた時に、札内川を自動的に眺めたら
水は安価なコーヒー牛乳色で、雪解けで水量も多くて
どうみても川釣りは、まったく駄目っの状態でありました。
この水量が収まると、いよいよアカハラの遡上の時期を迎えて
河口付近ではアカハラ、ヒーバー、いや、フィバーの始まりでしょう。
そして、キュウリの川の遡上が始まり、ヤツメウナギも登るのでしょう。
これからヤマベの禁漁期には入り、7月に解禁され、渓流釣りファンは
まるで、堰を切った水のように、急斜面を流れ落ちる雪崩のように
十勝周辺の山々に分け入り、押すな、押すなの大賑わいになるのでしょう。
しかし、押すなの合図は、押せの合図ではないので注意が必要です。
けっして、熱湯風呂ではありませんので、先行者、追い越し禁止であります。
お先に、イッヒッヒッなんて声を掛けて、追い越しはマナー違反ですし
だから、入る部分が難しい訳で、林道の行き止まりに車があると
あちゃっと声を出すか、違う沢を目指すか本流にするか、悩むところです。
イワナならばそれとなく、良いポイントに入れたりしますが、ヤマベとなると
なかなかそれも難しく、気が付いたら、オショロコマ、通称ミヤベイワナが
釣れちゃうポイントに入っていたりして、オーマイゴッ!マジですか!
随分と上に来ちゃったなぁ~なんて、嘆いても既に遅し、後はイワナと
オショロコマに遊んで貰うしかなく、まあそれも時の運で、釣れれば楽しい
渓流釣り、釣れなければまるで、登山を楽しむかの如く、夕暮れまでに
戻れるかな~なんて、不安になってしまうのも時にあり、こんな急な所を
良くもまあ、歩いてきたもんだと自分でも感心していたり、顔は蚊に刺され
指も刺され、カユカユになりながら、爪で×点印を付けて痒みを散らしても
指の関節付近を刺されたら、もう、アウチ、痒いわ腫れるわ、口で囓ったり
舐めたりしても既に遅し、あの苦痛は耐えられません、もう嫌ですと誰もが
泣きべそを掻きながら下山でしょう。
車に戻ってもまだ、川の音が頭の中でザ゛゛゛ァァァ~と鳴っていて
家の近くまで離れずに、ああ今日も歩いたなぁ、沢山釣れたなぁ~なんて
回想をしながら、天麩羅にするか、塩焼きにするか、ヤマベだったら
甘露煮にすると美味しいんだよなぁ~なんて思いながら、流しに立ち
ストマックの中も確認、カシスいっぱい、チョロはあまり喰っていないとか
何となくフライマンになった気分にもなりつつ、目指せ尺ヤマベみたいな
懐かしい時期もあったななんて、またまた、釣りに行けないから
釣りの事をしんみりと、うつうつと、行きたいなと考えるのでありました。
おわり