今は昔、帯広駅から南の方へ延びていた鉄道、歌謡曲にもなった
愛の国から幸福へ、みたいな感じで、一躍、全国的にも有名になった
あの広尾線がありまして、級友を誘い釣りツアーを企画して
真夏の暑い日に、釣り竿を担ぎ汽車に乗り、広尾の駅から徒歩で
広尾の港まで行き、釣りをした古き良い思い出がいつも蘇ります。
当時、私の使っていた竿は、六角竿で3本繋ぎで、長さは3.5M程度の
黒い塗装が施された竹素材の、非常に重い投げ竿でした。
スピニングリールなどと言う、高価なリールは買えずに、通称太鼓リール
本体を竿に対して90度回してから投げると言う、今の釣り人の中には
その使い方、投げ方すらも分からない人が多いと思われる、巻き速度
巻き比率が、1:1と言う原始的な、効率の悪い奇妙なリールを使った
その当時では、それがスタンダードであった、投げ釣りでの姿の釣りでした。
餌もイソメなどは釣具屋にはなく、生サンマを三枚におろして短冊するか
イカを細く切り針に付けて、海に投げ込むブッコミ釣り、とてもシンプルで
餌の事などは、あまり考える事もなく、手軽で楽な釣りでありました。
魚の数も濃く、岩場の磯であれば間違いなく、アブラコ(エゾアイナメ)は
必ず釣れると言う、そりゃ~もう管理釣り場、釣り堀と間違う程の魚の濃さで
ありまして、今の釣り場の釣りとして考えると、正に、ミラクルとしか言えない
昆布に仕掛けを盗られなければ、絶対に魚が針についているみたいな
幻想や幻覚や錯覚に忽ちに、陥るほどの記憶としての釣果がありました。
港湾の中では、頻繁に釣れるハゴトコは、外道として扱われていて
ガンジが釣れたなら、もうもう大騒ぎ、ハリスごとハサミで切る人や
クネクネと暴れ回るガンジをタオルで巻いて、必死になって針を外す人や
もうもう上や下やの大騒ぎ、正に、お祭り騒ぎになっていたり、あまりの
気持ちが悪い姿に、毒があるとか叫んだり、騒ぐ人やらがいて楽しかった。
兎に角、どこでも釣れたイメージが強くて、その中でも赤灯台は良く釣れた
なんて記憶が今でも鮮明に残っていますし、ボウズでしょんぼりして帰る
悪い記憶が残っていないのも、その釣果の現れなのでありましょう。
広尾の港には良い思い出があるので、あすこに行けば魚が釣れるみたいな
良い記憶だけが頭の中に刷り込まれていて、ボウズやヒトデを喰らった時に
大きなダメージを、自分で思っている以上に感じて、ガッカリとしてしまうので
ありましょうし、子供の頃から通う港なので、時代の変化に頭が付いて行けず
浦島太郎状態になっている、釣り師と言うべき姿なのかも知れません。
と、言うのか、昔話が出たら老人と同じだよねぇ、なんて言っている人は
誰ですか~、わしゃ~まだまだ若いんじゃ、若い者に負けていないよ
なんて言った瞬間に、老人決定、マジですか!と、自分でも驚く訳であり
帯広駅から南の方へ延びていた鉄道、なんて暴騰の話を、何度も繰り返し
書き始めたならば、皆さんもキット、マジですか!と、驚くと思います。
次の記事では、音調津の思いででも記事にしましょうかねぇ~
いやいや、偶に、渓流釣りの話が良いでしょうか、それとも・・・・・・
良く釣れる秘伝の、ブッコミ仕掛けの作り方とか、実用編とかも良いのかも
いやいや、スピニングリールのハンドルの位置を、右利き用、左利き用に
右左反対にする方法とか、そんなメカニカルな話も良いのかも知れません。
物に因っては出来なかったりしますが、意外に簡単だったりします。
リールと言えば、ルアー用のリールのサイレント部品が壊れていて
カリカリカリカリカリ、五月蠅くて恥ずかしい気持ち、犬の気持ち、猫の気持ち
私の気持ちの、特大創刊号、3号が出ちゃいそうなのでありました。
リールの構造図の部品供給表を見たら、取り寄せられそうなので
その内にと思い、もう5年、もう供給は停止されてしまっているでしょうね。
おぉ~らぁ~グズラだど、ドッヒョヒョヒョヒョ~、ガクッ
おわり