「芸はミミズを助ける」とか、諺があったような、ないような気がしますが
頻繁にモジュラージャック(♂)を抜き差しをしているので
モジュラージャック(♂)の爪が折れたので修理を依頼されて
見てみると、扱いが大変なビジネスホーン、取り扱い説明書を読んで
プログラミングで抜き差しをしなくて済む、変更設定が出来るのか
出来ないのか、それ又、定かではないディジタルな機械の条件下に
アナログの方法で解決しようと思い、特殊な電話機/FAXの使い方を
されている、お客さんを助けたい一心で、アナログ式のテラ・特殊な
電話機の切り替えスイッチを製作を致しました。
まずは、切り替え装置製作に当たってのプロセス/フローチャート
①夜間には住宅にある電話のベルをならさない(電話機を使わない)
②普段は住宅にある電話を使いたい(電話機を使う)
③夜間、住宅の回線を手動でプラグの抜き差しでFAXに切替えている
④FAXは、専用回線が常時繋がっている、夜間は2回線で受信する
⑤昼間は、手動でプラグの抜き差しで住宅の電話を使っている
※ 夜は、手動で電話線のプラグを2本、抜き差しをしているので
以上の条件の作業を切替スイッチの操作で、ワンタッチで行いたい。
うむむ、なるほどなるほど、リレーを使えば直ぐに解決と思いきや
電話と言う事で、ノイズや雑音が心配だし、直流で制御するには
AC-DCスイッチングアダプターも必要になり、そうなると高額だし
省エネではないし、ワンショットのラッチングリレーでも良いのかと
思ったけれども、動作表示が出ないのでねどちら側に
切り替わっているのか分からないので、パイロットランプを点さないと
駄目だし、そうなると機械式のアナログ切替器がベストだと言う事で
頭の中に設計図を書いて、ふむふむ、ほうほう、これをこうしてと
空き時間を利用しながら、ボツボツと製作が始まった訳であります。

ごそごそと材料を探すと丁度良い
アルミケースとリレーがあって
リレーを無電源アナログ動作に
改変してケースに取り付けました。
24V-38.2mA、3C接点×4を
2連装して、アダプターがあれば
トグルスイッチを取り付ければ
ほぼ、80%終了ですが
そうはいかない桑名の焼き蛤
これから、誰もが想像もしない
悪戦苦闘が始まるのでした。

表面は、こんな感じで皿ビスで
座堀なんて細かな加工もしてます。
小さな3っの穴は、以前に使って
いた穴で、そのまま残す事に・・・
このアルミのケースと証する物は
制御盤のガス系の本質安全回路の
基盤が入っていたケースだったり
しますが、なかなか強度もあり
使い勝手が良いのでありました。

非常にピンぼけ写真ですが
モジュラージャックを4個
プラスチック板を穴あけ加工して
ピタッと填めてみました。
固定方法は、後で考える事にして
アナログ動作部分の詰めの設計を
頭の中で整理しながら、ああなって
こうなって、いやいや、ココはこうで
あちゃ、これじゃだめじゃん
手が3本あれば楽なのにとか
パーツを組立てるのでありました。

レバーの長さが定まらない
あれ、動きが悪いどうしてだろう
えっ、またバラシかよ~トホホホホ
ふむふむ、良い感じに動いている
家にあった24VDC電源に繋いで
リレー動作を確認するとしっかりと
カチカチと動作している。
けれど、電源は使わない訳で・・・
リレーを動かすだけなのに
此処にも電力の消費が生まれるとは
正に、電気の時代、恐るべし!

リレーに直接、4本の電話用
ケーブルを半田上げをして
作業は順調に進みます。
ケーブルスペースや収まりも
なかなか良いようです。
モジュラージャック(♀)は
固定はせずに、ケーブルを
繋いでからケースに固定します。

黄緑色のプレートが鮮やかです。
なぜ、黄緑なのかと言う疑問が
誰もが湧くと思いますが
単に、在庫のアルミ板がなかった
ただそれだけです。
プラは加工がし易くて良いのです。
シルバーには、黒がベストですが
黒のプラ板も在庫がなく、黄緑で
アクセントを楽しむことにしました。

モジュラーに、あれはこうだから
これは、ココに繋いで
このケーブルは、こうだから
このモジュラーに差し込んでと
サササッと、配線は3分で終了
配線は目を瞑っていても出来て
とても楽ですが、アナログ動作の
機械的部分の組立てには
本当に苦労しました。トホホホホッ

ほぼ、作業が終了して一安心
モジュラージャックの♂と♀を
用意して通電と切替動作の
チェックを済ませて銘板作りに
移行しましたが、プリンターエラー
この複合機ではOP用紙は駄目
なのかと、プンプン怒りながら
仮装XPでしか動かないキャノンの
レーザープリンターに白羽の矢が・・

誰にでも使い易くをコンセプトに
あ~、そこの黄緑の切替器が
あるでしょ~、それで切替えてと
誰かが言われても、誰もが
あ~ぁ~、この黄緑の切替器で
切り替えるのですねぇ~とワカル
みたいな仕上がりに満足です。
夜間/通常の文字も見やすく
矢印に合わせれば切替終了
やはり残った小さな穴は愛嬌です。

手が触れるレバーにゴムを被せて
不測の時に対する安全対策も
バッチリ、これで作業は終了です。
構想30分、設計図なし
製作時間、通算約13時間
やっと形になりました。ホッ
ブログを更新したり、仕事をしたり
インターネットを開いてブログ友の
ブログを見に行ったりして
合間合間に作業を続けながら
ここが上手く行かない、じゃ~、どう解決するかと、試行錯誤を繰り返し
電源さえあれば、なんも簡単なのにとか、ぼやいたり、頭痛て~っとか
腹減ったぁ~とか、眠たいだとか、小沢はどうなったとか
原発でまた水漏れかよ~、何が、冷温停止だ、馬鹿野郎~とか
作業中に散らかしている仕事場に、突然、お客さんが来たり
これにあうビスがないとか、ナットがないとか、如何に、作業するには
集中をしないと駄目なのかが分かりますし、正に、図面を引いて
使う部品を全て揃えてから作業をする、段取り8分が重要なのか
使う材料をその都度探している、そんなロスタイムばかりで
手を動かしているのは、2割にも満たないのかも知れません。
その都度、臨機応変に対処する、頭の体操、脳のシワシワを増やす
トレーニングだと考えれば、即ち、それは、可愛い子には旅させろ!と
言う事でありましょうし、もうもう、バッチリでありました。
小沢のことを考えたら、胃が痛くなりますが、モノ作りをしている時は
幾ら苦労しても、考え込んでも、サクロン不要なのが何とも面白いです。
何事も、苦労は大きいけれど、為せば成る、成さねば、そこには
何も生まれないみたいな、為したこその充実感がまた、最高なのです。
頭の中では、3時間もあれば出来るだろうと、安易な考えでしたが
まあ、終わりよければ全て良し、勝って兜の緒を締め直します。
長文プラスの製作日記に、ブログをご覧の皆様
最後までお付き合い下さいまして、誠に、ありがとうございます。
おわり