夏場ならばこの程度の雨ならば、なにも問題はないのだろう。
既に、サーフに向かっているだろう。
到着をして、もう、遠投を始めているだろう。
キリキリとリールを巻いているだろう。
バシャンと魚が跳ねると同時に、竿には衝撃が走るだろう。
シュルルルルと魚が走り、竿は大きく曲がる事だろう。
心を静め、竿を立て、ドラグを緩める事だろう。
強く張られた道糸は、風を切ってヒュヒュと鳴くだろう。
巻いては出る攻防に、道糸の先にある魚の姿を探り
まだ見えぬ、魚に緊張は最大となるだろう。
そんな夢を見つつ、何のこれしきの雨に
負けてたまるかと、海に向かえば忽ちボウズだろう。
雨のち雪とか、波は後に5メートルとか
ここからは海は見えないが、大荒れだ
先日、タイヤもスタットレスから夏タイヤに履き替えたし
わざわざ危険の道をチョイスする事はない
まだまだチャンスはある、焦る気持ちを静めるのだ
だって、だって、釣りに行きたいんだも~ん
我が儘を言うんでない、今日は海は大荒れなんだよ
行ったって釣りになんかならないんだよ
はぁ~い、じゃ、いつになったら釣りに行けるの?
明日になったら行けるの?
行きたいな、釣りに行きたい
だってだって、釣りにどうしても行きたいんだも~ん
サーフが荒れていたら、港でも良いんじゃな~い
ニシンとか、イワシとか、チカとか釣れるかも
外海が荒れていたら、港の中にサクラマスも入るとか
きっと釣れるよ、行こう行こう、釣りに行こうよ~
だってだって・・・・
おわり