口蹄疫:検査結果「陰性」、胸なで下ろす 競り市中止、一時は騒然 /宮崎
毎日新聞 9月3日(金)13時0分配信
◇小林市場、きょう再開
えびの市で口蹄疫(こうていえき)に似た症状の牛が見つかり、
2日、小林市と都城市で子牛などの競り市が中止された。
先月27日の終息宣言後、県内の市場は順次再開し、復興への機運が
高まっていただけに、農家などから心配する声が上がったが、
同日夜、検査結果は陰性と分かり、関係者は胸をなで下ろした。
【木元六男、小原擁】
4カ月ぶりに子牛競り市が再開された小林地域家畜市場。
待ちかねた農家が参観組も含めて詰めかけ、
「人が多過ぎて冷房が利かない」と声が上がるほど。
心配された購買者も200人を超え、口蹄疫発生前の150人前後を大きく上回った。
競り中止が会場に知らされたのは午前9時20分ごろ。
押川延夫・県農政水産部次長が場内放送のマイクで
「(口蹄疫とは)違うと考えているが、きちんと(検査)したい」。
これを受けて市場側が競り中止を報告すると「あーっ」と
どよめきが起き、騒然となった。
この日出場予定の約550頭は県の移動自粛要請で
市場に足止めされ、場内の牛舎につながれた。
検査結果が「シロ」だったため、3日に再開する。
1頭を出荷予定だった高原町の畜産農家、小久保忠さん(75)は「びっくりした。
今ごろになって(似た症状の牛が)出るとは」と肩を落とした。
購買者は驚きながらも中止はやむを得ないと受け止めた。
小林市の畜産農家、寺山重広さん(59)は「検査のための中止だ。
白黒をはっきりさせた方がいい」と冷静な反応。
小林市と和歌山県に牧場を持つ浜田真輔さん(48)は、
4月の競り市が口蹄疫の発生で3日目に中止に
なったことを挙げ「あの時とまったく同じ。
中止は当然の措置だ」と話した。
えびの市や県によると、似た症状の牛が見つかった農家は
市内坂元の高野地区にあり、5月13日に見つかった市内4例目の
感染農家から東北東に約6キロ。高野地区は市最大の畜産団地で、
計16農家が牛6900頭、豚2万300頭を飼育する。
2日午前8時半、県から連絡を受けた市は
午前11時、自衛隊、県警などと緊急対策会議を開き、
感染が確認された場合の人員配置や埋却場所などを協議。
市職員らが消毒槽を準備するなど対応に追われた。
村岡隆明市長は「初動の段取りを十分にした」と語った。
高野地区に住み、小林市の競り市に4日、子牛1頭の出荷を予定していた
丸尾重政さん(68)は「再開しても価格に影響するのではないか。
しばらく不安は消えない」とうつむいた。
9月3日朝刊
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最終更新:9月3日(金)13時0分
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口蹄疫が疑われる症状がある牛がいる場合には、現場で素人判断をせずに
直ぐに、日本国政府が定めた信頼のおける検査機関に検査に出すべきである。
経済だとか、責任だとか、余計なことを考えている、役人が無責任に言う
口蹄疫とは違うんじゃないのは、「×」「駄目」なのである。
じゃないのではなく、ハッキリと、幹線をしていない確実な答えを導くべきである。
それにしても陰性で良かった。
頑張れ、宮崎県なのである。
おわり