皆様の応援のお陰様をもちまして、トラブルに見舞われながらも
なんとか無事に完走いたしました。
励ましのお言葉、心からの応援を頂きまして、誠にありがとうございました。
<レース報告>
1class4台、2class4台、3class4台、計12台参戦台数の少ない、寂しいレースでした。
寂れ行くモータースポーツに、不況の影響もあり、此処まで深刻とは悲しい次第であります。
レーシングカートと言えども、お金が掛かる贅沢なお遊びなので、現在の景気では
底辺拡大などを望んでも、現実には難しいのが現状なのでありましょう。
それはさておき、午前中の練習走行は、押し掛けで少々苦戦しましたが、なんとか初心者を
コース上に送り出す事が出来て、エンジンの慣らし運転も終了させ、さて、高速運転に移行する
そんな段階になってから、エンジンが掛からずに、シックハックしていたところ
遂に、練習時間が終わり、コース閉鎖、まいったなーと思いながら、午後から降るらしい雨を
主催者側が心配をして、スタート時間を30分も繰り上げてしまい、あらららと思い
練習タイヤからレース用の新品タイヤに履き替えて、あれやこれやを整備しながら
いよいよスタート間近に、グリットに向かう為に、押し掛けをすれど掛からない
ヤバイと焦るけれど、掛からないものは掛からない、キョェ~ッ、まわりの仲間達も
エンジン掛からないんだ~と、気にはしてくれるけれど、自分達の事で精一杯
それは当たり前の事なので、気にしてくれるだけで嬉しい訳で、励みにもなる
まあ、全て自分でやるしかない事は承知しているので、頑張って何度も押し掛けに挑戦
結局は、グリットに付けず、ピットスタートとなる。想定内の出来事だった、プププッ
みんながスタートして、約1時間が経過、試行錯誤を重ねて漸くエンジンが掛かり
新人ドライバーがコースインして行った、しかし、その時点では他のマシーンとは
50周近く差があり、まず勝ち目はなく、レースに出られただけで良いとホッとする。
新人君は、今までカートにのった事がない、全くの初心者なので107秒~105秒程度の
ラップタイムを刻みながら、まあまあの走りで、スピーンする事なく順調に周回を重ねている
動物園のゴーカート的ではあるが、まあまあの走りなので、本人もカートに乗れて満足だろうと
その風景をのんびりと眺めながら、押し掛けでクタクタになった身体の疲れをとる。
私達のチームは、「1class」一番遅いclass、2.3classの速いミッションカーなどに
バンバン抜かれながら、いつもの同classのライバル車にも差を付けられながら
新人君は頑張って走ってくれている、まあ、こんなものだろうと1時間チョイが経過して
いつものライバル車が2時間走行でチェーンが持たず、チェーン切れでピットインして来た
そう、ライバル車も押し掛けでエンジンが掛からずに、練習の時には共に苦心をしていたので
このピットイン作業からの復帰で、上手くエンジンが掛かりコースに復帰する事を願っていたが
やはり、ライバル車もエンジンが掛からず、すったもんだと苦労をしている様子である。
そろそろ走行後1時間と言う事で、新人君にピットインを指示して、ドライバーチェンジの時間
新人君にピットインの合図が伝わり、ピットに戻って来て、急いでカートをカートスタンドに載せ
チェーン張りとオイル、ホイールボルトの増し締め、各部の緩み等々をチェックしながら
新人君に作業と平行し燃料を入れさせて、カートスタンドから下ろして、不安なエンジンスタート
押し掛けをしてエンジン再始動、ガハハハ、やはり一発でエンジンは始動、バッチシコースに復帰
1周目のラップ100秒21、ガハッおそ、なんだこれと思いながら、キャブのHIニードルを
走行しながら微妙に調整し、一番エンジンが回る位置を探す、2周目99.86、3周目も
ほぼ同じラップで全くタイムが伸びない、いつもならば95秒前半で回れるのだが・・・
リアのスプロケットが完全に合っていない様だ、エンジンの回転も11.000rpm前後と
高速で全く伸びない、だが、既に、スタートで1時間ものロスがあるから、此処でストップを
してスプロケットを交換する暇もなく、コーナーでのロスを出来るだけ抑えながら
1周1.7Kmのジュニアコースを、常にアクセル満開でコースを駆け巡り、99秒前後で
周回を重ねつつ、1classの遅いマシーンをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、破竹の勢いで
周回を重ねながら根性を入れて走り続けるが、しかし、1時間のロスは大きく順位は4位の侭だ
残り時間15分を切った時には、だいぶ挽回をして、他のマシーンとの周回数も後30周と差が
縮まっていたが、どう足掻いても時間が足りない、完走を目指してアクセルを踏み続ける
ところが、3位だった筈のライバル車は、エンジンが掛からず、逆転に成功していた
キョエ~ッ、3位じゃん、多分、そんな声がパドック内では飛んでいた事だろう
この時点では、私はドライビングに集中していて、逆転している事には、全く気が付いていない
勿論、ピットサインなどはないから、知る余地もない訳で・・・
周回時間を5分を切り、これで完走が出来ると喜んでいた矢先、キョェ~ッ、ライバル車が
他のマシーンとクラッシュして、1コーナーの出口で止まっているではないか
ぐるっと1周を回ってきても、まだコース復帰していない、次の周回でも復帰出来ず
残すところ1分、ライバル車はチェッカーを受けられずに、可哀想だが完走は無理そうだ
そこで、私は3位を確信した訳だが、実は周回数でも勝っていたなんて思いも寄らなかった訳で
ライバル車がちゃんと完走して、勝ちが欲しかったなんて、贅沢な事を思ってしまったのである。
押し掛けで苦労すると知りながら挑んだ、あのピットスタートからの、空白の1時間が惜しまれる
コール周回数120周、1位と2位が156と157周で分け合ってゴール
まともに私達のチームが1時間のロスタイムがなければ、1位との差が36周だから
マシーントラブルがなければ、どう転んでも50周プラスだから、総周回数170周となり
1classダントツのトップでゴールしている訳だが、チェッカー前5分で撃沈したライバル車も
ゴールした1位2位とは差を付けながら、押し掛けマシーントラブル、そしてコール目の前の
撃沈の痛い目にも合い、これぞ、耐久の難しさ、また面白さの醍醐味に泣いた訳なのである。
結局は、淡々と走っているカートが勝ちの、面白いレース結果になった訳だが
それは、それで、誰にでもレースに出て、ボディウムに乗れるチャンスがあると言う事で
楽しいカートレースとして、今後とも十勝モーターパークで3時間耐久カートレースが行われ
ずうっと続けて貰える事を切に願っているのだが、閉鎖との噂も大きく報道されているし
心配の種が尽きないのではあるが、今後とも主催者側は、これからも自動車レースを含めて
カートの3時間耐久なども続けられるように、頑張との意気込み、姿勢を見せているので
彼らの頑張りに期待するしかなく、カート3耐がある限りは参加し続けたいと思うのである。
誰でも参加が出来るカートレースとして、カート人工の底辺拡大に今後も寄与して貰いたいと願う。
いや今回は、実に、波瀾万丈、押し掛けでたいへん疲れたが、楽しめたレースであった。
マイカート、エンジンのOHを抜いて考えれば、練習走行、新品タイヤ4本込みで
2名で約7万円、1名分約3万5千円、有名温泉旅行、一泊二日旅行に行くような金額で
まる1日、フルにモータースポーツ温泉に、どっぷりと浸かれたのだから、これで良いのだ
財布の中は空っぽだけど、心には大きな宝物がどっさりこん
やっぱりカートは面白い、ほんとに最高なのである。
と、言う事で、結果は1class4台中、3位だったのである。
新人君もカートの面白さにすっかりと填って、今度、また出たいだってさ
うんうん、チャンスと金があれば、また絶対に出ような。
いや~全道戦のスプリント競技にも、やっぱり出たくなってしまう
我慢、我慢、我慢こそが大切、今後の為にも我慢我慢。
おわり