大雪山系で遭難、計10人死亡=トムラウシ9人、美瑛岳でも-1人不明・北海道
7月17日8時42分配信 時事通信
北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)に登った
2パーティー計24人が遭難した事故で、道警は17日午前までに、
女性7人、男性2人の計9人の死亡を確認した。
男性1人が行方不明になっている。またこれらパーティーとは別に、単独でトムラウシ山に
登ったとみられる男性1人の死亡も確認された。
道警によると、トムラウシ山で男女計9人が死亡。
美瑛岳では兵庫県姫路市の尾上敦子さん(64)が死亡した。
トムラウシ山のパーティーは男性5人、女性10人と男性ガイド3人の計18人。
道警や自衛隊は17日早朝からヘリコプターで救助に向かい、12人を搬送したが、
うち8人が死亡した。道警が身元の確認を急いでいる。
4人は意識があるという。
亀田通行さん(64)と前田和子さん(64)=いずれも広島市=、
仙台市の長田良子さん(68)ら5人は自力で下山。
道警などは残る行方不明の男性1人を捜している。
パーティーは宮城、静岡、愛知、広島など7県から東京の旅行代理店を通じ、13日に北海道入り。
17日までの日程で登山する計画を立てており、16日にトムラウシ山に登った後、
温泉に宿泊する予定だった。
一方、美瑛岳のパーティーは茨城県の旅行代理店を通じて参加した
尾上さんら女性3人と男性ガイド3人。
16日午後に救助要請があった。死亡した尾上さん以外の5人は衰弱しているが、生命に別条はない。
最終更新:7月17日11時21分
-----------------------------------------
比較的標高が低い、トムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)
天候が良ければ、それこそハイキング気分でも登れる山、そんな事もあり
悪天候と言う魔物を忘れ、人々を呑み込んだ落とし穴が口を開いていたのだろうか
低温と強風に多くの犠牲者が出てしまった事が悲しい。
不意の事故、犠牲に成られた方々のご冥福をお祈りする。
------------------------------------------
昨日は平地でも時折に家が揺れる程の、強風が吹いていたので山岳地域では
もっと凄い風が吹いていた事だろうし、避難するにもハエマツぐらいの植物しかない
高地ではなかなか避難場所の確保は無理であろうし、雨も降っていたらしく
中高年と言う年齢もあり、寒さに酷く体力を消耗してしまったのだろう。
天候の変化を感じても、リバークをする判断はとても難しいものではあるが
客から非難を浴びようが、ガイドは強い態度で勇気を出して、早めに蝦夷松や椴松などの
高木の森に戻るなどの判断をすべきだったのだろう。
それにしても中高年の山の事故が増えている。
今回の事故で遭難し下山した登山客から漏れた言葉に、事故は起こるべきして
起きたのかもと捉える事が出来る言葉が随所に聞こえたのである。
一瞬の判断ミスが、命の危険も伴う標高の高い山岳登山を導く、山岳ガイドとは技術も
質も違う人がガイドを務めていたのかは、詳しい情報もなく事実は不明ではあるが
今回もガイドだけの責任ではないような、そんな気もするのだが真相は分からない。
登山経験の浅い中高年登山者も多く、安易な気持で山に挑んでいる人達も多いだろう
ツアー会社に金さえ払えば、ガイドが手取り足取りエスコートしてくれて
危険を予知してくれ、命すらも身を呈して守ってくれる、信頼が出来る古くから雇う
召使が居るかの如く、なにもかものサポートをしてくれる、そんな感覚でガイドに
深く信頼を寄せているのだとしたら、完全な間違いだと思う訳だが、金を払っているのだから
そんな気持が心に麻痺を生じさせ、心の奥底に微かだろうが安全は、金で買えると
思い込んでいる姿が、もしかしたらあるのかも知れない。
自動車などサーキットで走る場合には、練習であろうが、競技であろうが、全ての責任は
100%自分にあり、ガードレールにぶつかり壊したら、修理費は全額自費で弁償
ケガをしても死んでも、その全ては自分の責任ですと、署名し判子をポンと押す訳である
多分、登山ツアーでも同じ誓約書があるのだろうが、本人は納得して判子を押しても
家族が黙っていない、そんな事も起こるのだろう。
一人では山には登れないが、みんなと一緒だったら登れる気がする、楽な登山を求めている
何かがあっても誰かがきっと助けてくれる、携帯電話や無線があるから大丈夫
知らない山だけど道案内がいるから心配はない、安易な気持から事故が絶えないのかも知れない
------------------------
人間にしてみれば、未知の領域と言っても過言ではない、自然が全てを支配している領域とは
人間に対しても、動物に対しても、どんなに偉い地位や名誉がある人間も、どんなにお金を
持っている人に対しても、その中に踏み込んだものは、100%公平平等に扱ってくれる
テリトリーであるから、私は自然が大好きである、ポケットにお金があったって
そんなもんは葉っぱよりも価値の無いものであり、使い道と言えば、石で叩いて引き延ばし
石で擦って刃を付けて、ナイフに出来るぐらいの使い道しかなくて、当然に森の中には
自動販売機なんてものはなく、喉が渇いて動けなくなれば、沢水や植物を探して
動けるように水分を取るしかない、寒ければ着込める準備を施した、リュックはとても
重いけれど、暑ければ休んだり、日陰を探せば良いのだし、予定外の時間に焦らずに
進む距離と過ぎる時間に任せ行くしかないのだから、藻掻いても久間じゃないけれど
しょうがないのだと、諦めるしかない、のんびりとした心が大切で、焦ったら駄目なのさ
地図を見て星座や太陽が教えてくれる言葉に耳を傾けて、ただその方角に進むだけ
自然は良い、自然はとっても親切、自然はいつだって平等で公平だもんね
山に隠って、仙人に成っちゃおうかな。
ビックフットの子供に間違えられたら困るから、それは、やめよう。
自然のフィルドがいつもおいでと呼んでいるけれど、この出られない状況もまた
私が従わないといけない目には見えない運命なのだろう。
人間は、運命に支配されているのだろうけど、それを真っ向から否定しようと
いつも藻掻いているのが人間達の姿なのかも知れない。
おわり