コイルに近づけた永久磁石を動かすと、起電力が発生する
それを取り出せば電力として使用する事が出来る訳である。
電池も必要としない、振るだけでランプが点灯する懐中電灯とか
ハンドルを回すだけでラジヲが聞ける製品も、それらの原理を利用している。
ただ、動かす、回す時だけしか動作をしないのでは、使う人が疲れてしまうので
動作させる負荷の消費電流よりも、大きな電力を発生させて、負荷で使われなかった
余った電力を大容量のコンデンサーや、バッテリーに充電する事によって
回したり、動かす事を止めても、コンデンサーやバッテリーから供給された
電力を使い、その溜められた容量の電力分だけ、安定させて動作させられるのである。
コンデンサーやバッテリーが、半永久的に反復充電に、絶えられるだけの性能があれば
願ったり叶ったりではあるが、使えば使うほどに充電能力が低下するので、最後には
蓄電する事が出来なくなり、発電機を動かしている時だけしか動作しない
疲れるだけ、寝ぼけただけの、機械となってしまうのが問題なのである。
ハイブリット車として、人気が伸びている、トヨタのプリウスに搭載された
新型のバッテリーの、メーカーで言うところの、その耐久性と価格に、太陽光発電と
コラボさせれば、自家用発電に応用が出来るのではないかと、魅力を感じるのである。
太陽光発電で発生させた電力は、電力会社に売るのではなく、自分で発電した電力は
自分の家で溜めて、いわば地産地消を原則とすれば、電気を人より多く使いたい人は
太陽光発電装置を屋根に乗せて、蓄電設備に溜めながら、ジャンジャンと使えば良いのだし
電気を節約したい人は、電力会社から安い電力を買いながら、節約生活をすれば良いのだし
そうすれば、温室効果ガスの発生が抑えられて、正に、地球環境を考えた動きになり
風力や地熱、海流や水力などの、様々な発電設備を増やして行けば、石炭を燃やす
火力発電所も、危険で汚い原子力発電所の数も減らせるかも知れません。
永久磁石って、永久に磁力が維持できるのかと言えば、怪しいのに永久の称号に
偽りがあるような、厳密に言えばないような、日本国で進めている新エネルギー政策に
なんだか似ているような、怪しさ、騙しも感じてしまいます。
おわり