太陽光、思わぬ火災の原因に 静岡 3月10日8時5分配信 産経新聞
放火?怪奇現象?火のない所に立つ煙に注意-。金属製品などに反射し、焦点を結んだ
“太陽光の束”が原因となる「収斂(しゅうれん)火災」に、消防署が警戒を強めている。
大火災のきっかけにもなり、自然のいたずらと笑って済ませられない現象だ。
2月17日午前11時ごろ、静岡市葵区の住宅で、軒下に置かれた調理用のステンレス製
ボウル内にあった布切れが不意に燃え上がり、近くのバスタオルに延焼した。
住人は留守で、通りかかった隣人が消火し、住宅火災を未然に防いだ。
「まるで理科実験のようだ」。追手町消防署で火災調査を担当する疋田孝仁消防司令は
複雑な物理式を計算しつつ説明する。
「湾曲したボウルの表面で反射した太陽光がある一点で焦点を結び火が付いた。
再現実験では、30分ほど経過したところで焦点温度が約200度まで上昇し、
布から煙が出始め、紙なら5秒で火が付いた」。
発生は太陽の高度が低くなる冬場に集中している。
物を放置しがちな軒下や建物の間に光が差し込みやすくなるためで、
火の勢いを強める風の強い日は要注意だという。
同署は平成17年以降、静岡市内で4件の収斂火災を確認。
清水区では、住宅のベランダに置かれたステンレス製流し台に反射した
太陽光が干してあった布団に火を付け、火災の寸前で消し止められた。
同署の岩崎幹生副署長は「当初は不審火の疑いもあった。住人は原因が分かって
ほっとしていた」と振り返り、「こうした現象への対策は凸レンズ状の金属やガラスを
屋外に放置しないこと」と強調する。
「偶然に偶然が重なった際に起こる火災なので、発生確率は低いが、燃えやすい物には
シートをかけるなどして、光を防いでほしい」と注意を促している。
----------------------------------
恐るべし太陽光のエネルギー、だからこそ、有効に利用しなければならないのだろう。
海上に巨大な中華鍋を浮かせる構想にも、篤く火を付けた事故の記事、話題なのであった。
ステンレス製の調理用のボウルと、鏡のようなピッカピカの中華鍋は、日向に置いてはいけない
と言うよりも、ピッカピカの中華鍋は、普通はないかも知れないが、収斂(しゅうれん)による
火災には、十分に注意しなくてはならない、人々が周知していなければならない、教訓であろう。
猫よけの為に屋外に放置されている、水入りペットボトルも、レンズ効果から付近の物を熱し
火を付けてしまう、原因が不明の火災を起こす危険もあり、決して太陽光を馬鹿にしたり
侮ってはいけないのであろう。
海上に巨大な中華鍋を浮かせる構想での問題点として、海水の塩分が付着して汚れるので
安定した反射を維持する為に、特殊なコーティングと合わせた清掃が必要になるので
海水を蒸発させる為に、太陽光に熱せられ、巨大な中華鍋にも熱が発生するだろうから
巨大な中華鍋の自己熱を利用して、真水に近い水を作り、太陽が沈んだ夜間に水を噴霧するなど
洗浄液に使えば、自然環境にも優しい清掃が出来て、人がわざわざ中華鍋に登り張り付きながら
危険な清掃をする為の、人件費も大幅に抑える事も出来ると思うのである。
水に浮く事を利用すれば、移動の為の抵抗が多い様々な方向に対する、複雑な回転軸装置は
不要になり、海底に繋がるアンカーと何本かのワイヤーを、コンピューター制御に依って
長さを変える事により、常に太陽方向に垂直と成るように、向ける事は至極簡単であり
その為の動力エネルギーは、自己発電を使えば新たなエネルギー供給は必要なく
万が一、悪天候などで発電が出来ない場合には、波力発電などと併用すれば、天候が晴れで
波だけが高い時等は、対応する事が出来るし、天候が悪日には、発電をしない訳だから
心臓部のシステムだけをバックアップ電源を使い残し、巨大な中華鍋装置全体は、休眠させれば
良いだけの話であり、太陽が出ていなければ使えない施設である事を、常に頭の中に置き
考えていれば、無駄な装置や方法等は考えなくて良いのであろう。
後は、海中を泳ぐ、鯨との衝突とか、海面に触れている部分への、貝や海草の付着について
どの様に対処して行けば良いのか、考えてみる事にしよう。
おわりのつづく