真っ当な生き方 | 十勝・帯広を洗濯いたし申し候

十勝・帯広を洗濯いたし申し候

Yahooの勝手な事情からの移民です。トホホ

労働の対価とは何か、ちょっと考えてみよう。

何かご用はないですか、あなた良い所に来ましたね。
じゃ、そこに、深さ1メートルの穴を掘ってくださいな。
はい、じゃ、穴掘りの代金は、1000円になりますが良いですか
代金は、1000円ですね、では、掘ってください。
ありがとうございます。

穴が掘り終わりました、代金を下さい。
もう掘り終わったのですか、前の人は1時間かかりましたよ
貴方は、30分で掘り終わったのですね。

じゃ、掛かった時間が半分なので、500円でいいですね。
いえいえ、代金は、お約束通りに、1000円です。
どうして1000円なのですか、掛かった時間は半分でしょ
いえいえ、私の腕が良いから半分の時間で掘り終えたのです。
前の人は、あまり穴掘りが上手じゃなかったんでしょうね。

そうでしょうね、穴掘りが慣れていなかったんでしょうね。
こにいだ素人の私が穴を掘った時でも、1時間で掘れたのですから
前の人は、穴掘りは素人と同じレベルだったのでしょうね。
貴方はそれを半分で掘ってしまうのだから、慣れているのですね。

そうです、慣れているから時間が半分で掘れるのですよ
30分早く、貴方が望んでいて穴が掘れたのですから
貴方は30分早く、この穴を使って、次の仕事に移れますね

そうですね、次の仕事が早く済ませられるのだから
2倍の時間が得した計算に感じる事が出来ますね。

では、代金を上乗せして、1500円をお支払いしましょう。
いいえ、上乗せ代金はいりませんよ、お約束の1000円だけで良いのです。

その気持だけで私は満足ですし、その500円を別の事にお使いになれば
お金の価値としての500円には、優しさという価値が生まれて
更に、また誰かを助けるお金になるのですから、優しさが2倍になりますね

ありがとうございます、また、何か仕事があれば、よろしくおねがいします。

自分が出来ない事を、変わりに誰かがやってくれる
それを労働の対価として考えれば、適正な労働賃金が導けるのですが

今の時代では、お金を基準にした、逆の発想から労働の対価が決められていて
雇い主やお客や、元請け会社など、金を出す方の立場の人が、全て決定権があり
自分達でその仕事をした時に、どれだけの時間が掛かるかなどは、全く考えていなくて
一方的に、金銭を提示して、そら幾らで働きなさいと、言っているのだから
労働する人を、牛や馬と思っている人が多いのかも知れませんね。

鼻先に、ニンジンをぶら下げて、何処までも走らせながら、走る本人は
ニンジンが欲しくてたまらない、ただそれだけの話で、走った距離とニンジンの
価値が等しくなくても、不思議である事すらも、分からない人達が多すぎるから
ニンジン1本で、1000メートルを走る人と、100メートルしか走らない人が
分かれていて、走らす人は、1000をニンジン1本で走る人を選び
100メートルしか走らない人達は、どんどん斬り捨てられて行くのでしょうね。

それが、資本主義社会の中の、一つの仕組みなのでしょうね。

真っ当な生き方とは、人の仕事に感謝して、自分の仕事にも誇りを持ち
生き続けて行く事なんでしょう、お金やニンジンに騙されてしまうと
今のような、自分を安く売り、人を踏み付けながら、上に上にと上りたがる
そんな人達で溢れかえってしまうのでありましょうね。

考え方  おわり