井上用水路は、自らの預言を歌にした、超預言者なのか
都会には傘がない、都会では傘がない状態が続いている
傘がないから、冷たい雨が降れば身体が濡れる
濡れたところに冷たい風が吹けば、忽ちに凍えてしまう
凍えてしまえば身体は動けなくなり、体力も奪われて
満員電車に揺られても、揺れに耐えきれなくなり転ぶ
転べば忽ち人々に踏み付けられ、誰も手を差し伸ばさない
見向きもしない状況であれば、誰にも気付かれる事なく
多くの人々に踏み付けられて、身体も心もペシャンコに潰れる
何もかも潰されたペシャンコの身体は、風にとても弱くなり
強い風が吹けば宙に舞い、千の風になるのだろう
私は其処にはいないと告げて、天空を彷徨う魂は
こんな姿にしてしまった、日本国政府と国会議員を恨み
どうしてこんな姿にしたのかと、問い続ける風となるだろう。
傘がない、傘がない、そう叫んでいても、傘がないのだから
久間じゃないけれど、しょうがないと人々は呟く
しかし、傘がない環境を創ったのは、自分達である事を
誰も気付かない侭で、人のせいにするばかりである。
一つの傘に、二人三人入れば凌げる雨も
傘に入りたがる人を、突き飛ばしてでも
一人で入り続けている、そんな世の中の冷たさが
今、冷たい雨となって、私の心に突き刺さる
人間って、本当にバカな生き物だと思う
お釈迦様は、そんな人間達を見ながら
いつ、糸を切ろうかと迷い、ハサミを手にして
苦悩をしている最中なのであろう。