派遣労働者を守る為に結成されたと言う、善意の組織でもあろう派遣労働者労働組合
派遣ユニオンなる組織があるが、組織を牛耳る幹部達は、一匹狼を守ってあげたいと
どの様な気持で労働組合を立ち上げたのだろうか、彼らの真意は良く分からないが
一般常識として考えれば、それはあまりにも無謀な組織だと思われるのだが
派遣労働者を雇う会社などに、労働安全基準を守らせよう、最低賃金を支払わせよう
保険制度を充実させ、安定した生活を確保してあげよう、などなどの善意の理由から
派遣労働者、いわば、一匹狼を守りたい気持で、結成された労働組合なのであろう。
そこに人間のヘナマズルさ、人の気持ちを利用してしまう、無意識の中の悪意が
ハッキリとクッキリと見えてしまうのである。
派遣労働を続けたい者、一匹狼を貫きたい者達が寄り添い、労働の改善の為に
活動する事は良い事ではあるが、派遣労働者から足を洗いたい者達には
派遣労働者を束ねる労働組合の存在と、その活動は果たして足を洗いたい者達
強いて言えば、世の中の為に成っているのだろうかと、大きな疑問が湧くのである。
景気の良い時は売り手市場に手放しではしゃぎ回り、不景気になってバッサリと斬られ
道端に放り投げられたから、大きな声で文句を言う者も多く存在しながら
安く作れよ、多く売れよ、薄利多売の社会環境に、コストダウンの名の下に
人員削減などの合理化が進み、正社員で務めていた会社、リストラを言い渡され
いきなり解雇をされて職を失ってしまい、生活を営む為に仕方なく、派遣労働として
従事している社会から阻害された者達と、大きく分ければ2通りの派遣労働者がいる。
前者の者は、多く自由に稼ごうとして、定職に自らが就かなかった一匹狼生活を
望んで派遣労働を選んでいるのだから、昔で言えば、素浪人の用心棒であり
敵となろう者であっても、小判を10枚多くくれる旦那がいれば、一つ返事で寝返り
ほいほいと自由に渡り歩く事が出来る、腕に自信がある者なのだから
我々の税金で、至れり尽くせりと、過保護に過剰に擁護する必要はないのである。
後者の者達は、いわば、国民全員が結託して創り出した、被害者なのであるから
補助金や給付金などの公的な資金で、国民は彼らに対し擁護して終わりと言う
冷たい態度で居続けては決していけないのである。
現状の彼らの社会的立場は弱く、一匹狼が何人集まろうが、日本国政府には声が届かず
門前払い的に軽くあしらわれ、結局は大企業の意見が通り、彼らには正社員としての
働き口は創設されず、景気の風が良くなれば、またまた今の現実を忘れて
金さえ貰えれば文句はない感じで、社会の安定を削ぎ続けている派遣労働は消えず
企業側にとっては、正に、切り捨て御免も通ってしまう、都合の良い者達として
存在し続けてしまうのであろう。
不景気だから文句を言う、不景気だから日本国政府に要求を突き付ける
そうではなく、本来、派遣労働者とは、かっての山谷のドヤ街に居た
ケガと弁当は自分持ちと言われていた、安定した収入を得られていなかった
可哀想なオヤジ達と、全く同じなのであると認識すべきなのである。
組織を嫌いフリーターを選んだ者達が、今の今頃になって山谷の実情も知らず
好き放題の生活が出来ると思っていた、その浅はかな考えを改めて、深く反省をして
組織の中の不自由さも、我慢しながらも、人と付き合いながら、時には大きな力となり
人を人とも思わない、冷血無比な会社の経営者や、安かろう良かろうを求め続ける
自分勝手な、我が儘だけを通そうとする、自分達の労働の対価すらも削り続け
自らが自ら達の首を締め続けている、本当にお馬鹿な国民も、そして、大企業の献金に
目が眩み、悪政を世に放ち続けている、与党日本国政府の動きまでも、しっかりと
多くの人々の行動で阻止出来るような、人と人との結び付きを保ち
我が我がと強く動く心を、互いに抑制し合いながら、悪意のある者が出れば
揺るぐ事なく厳しく糾弾し、全ては公平に平等に動くように諭し
労働者は、他の労働者を思い遣り、労働の対価を互いに守り合いながら
全ての日本国国民が、平和で豊かな生活を保てるように、心を入れ替える時期が
今、正に来ているのであろう現実を、国民の皆が、目を背けずに、自分の事だけを考えず
直視して頂きたいと、声を大にして強く叫びたいのである。
現在安定した生活を営んでいる人こそ、日本国がこれからも平和で豊かな国であり続ける
その為には、現状の生活に溺れているのは止め、苦しむ派遣労働者の達の為にも
将来日本国を背負わなくては成らない、我が子の為にも進んで行動に出るべきなのです。
他人事で済ましていると、貴方の子が派遣労働者として、今苦しみ続けている
派遣労働者達と同じ運命を歩むかも知れないのです。