インフラ整備等に金が掛かる、大都市など政令指定都市には、都会税を創設するべきである。
そう考えて、都会を自分なりの観点から見つめてみよう。
商業の基本と言うものは、人が多く集まる場所に店を開く事が、もっとも重要であるから
人が集まる場所には、様々な業種の企業が集まって来るのが当然であり、企業があるから
雇用が生まれ人も大勢集まって来る、そして、そこで働く者達から大量の消費と需要が生まれ
雪だるま式に地域の金の流れが大きくなり、経済が活発になり、その華やかさに更に人が集り
人が集まれば消費も増え需要も増え、その場所で商売が成功した者達には、大きな利益が入り
それが資本となり都市を大きくして行く原動力となり、新しいものが次々創られては
華やかさは増して行き、人々は雇用の場と流通する商品やサービスに群がり始める。
しかし、人が大勢に暮らす都会だからと言えども、全ての商売が成功する訳ではなく
夢を持ち起業し、顧客を集められず利益を得られずに、失敗する者達も数多く出しながら
その都会の華やかさに、その姿を掻き消されるかの様に、影も残さず消えながら炎を消す
それでも又、新しく商売を始める者達が生まれ、失敗すればまた消えを繰り返し続け
創っては消え、消えては現れる、波が打ち寄せる浜で、砂で創った城のように
飽きずに城を創り続ける人々の営みがある。
波に浚われずに残そうとする欲望、壊れれば又新しく立ち上げたいとする欲望
守り続けたいとする欲望、人よりも大きくしたい欲望、様々な欲望が渦巻いて
大都会には、欲望がなくては決して生き残れない、優しさを消さなくては成らない
暗黙の法則がある様にも思える、欲望を持たない者達は、ただ沈み行くのであろう姿
人間の醜さと平行して進む人間の強さ開拓の精神、ただ、あまりにも急ぎすぎて
抜け落ちてしまった優しさだけが気に掛かる。
現状の大都会は、小さな土地の中に、一つの国家があるようにも見える。
力がある者だけが生き残り、下々の者達は影に沈み、資本力のある者達は
次々に事業を広げ、新しいものを創り出し、その者達に群がる人々は
蹴落とされない様にしがみ付きながら、後に続き次々に登ってくる者達を
蹴落としては、自分だけが生き残ろうとする姿が見えて来る。
大都会の中には、成功している者達も、そうでない者達もいる
その事を踏まえて考えると、大都市に住むからと言って、一派からげた
大都市税は、完全なる悪税となる事は明かで、創設してはいけないと判断する
ただ、大都市で暮らし、毎日、人を蹴落とす生活を毎日送っていれば
身体も心もズタズタになってしまい、想像も出来ない様々な犯罪が生まれては
どうしてだろうと、人々は首を傾げる事態が続くのだろう。