人の心を、鬼にしてしまうのが戦争ですから
60年もの昔の真実を語る者は、なかなかいないと思います。
それが、軍側、慰安婦側であっても・・・
生きる為に自らが身を売たとしても、強制的に軍に強要されたとしても
戦時中と言う人間の精神も異常な、特殊な社会状況の中では、
それらの真実は、互いの心の中に隠され続けていた秘密などは
表に出る度に、互いの言葉で美化され続けて、本当の真実は時の狭間に
置きさられた侭に、補償だの責任と言う、虚しい言葉だけが聞こえてきます。
思想の違い、宗教の違い、人種の違い、広い狭いと領土の境の問題、等々なから
人は憎しみ合い狂気と化し、憎しみは憎しみの連鎖を伴いながら
戦争始めと号令が出され、情けや容赦もなくした人間達が、愚かな誰かの命令に従い
恰も簡単に、人間が人間を殺し始め、人を殺す事に、人間の精神状態は異常に成りながら
形振り構わずに、女も子供も、町も建物も、黒こげになるまで焼き尽くし
風に残骸が飛ぶぐらい、粉々になるまで破壊し続け、人間を殺す事が正当化された
鬼畜達が屯する世界の中で、最終的には皆疲れ果てながら、一族の滅亡を恐れて
どちらかが白旗を振り、人殺し共の勝敗はやがて付けられて
我が軍が勝ったのだから、お前達の土地をよこせ、戦勝国は偉いのだから従え
負けたお前らは、我々の奴隷なのだから言うことを聞けと、古代から変わらずの
歴史を繰り返しながら、人間はいつまでも、醜く生き続けるのだろう。
自らを神と間違えているのだろう、宗教、政治に携わる
聖職者と言う者達がとても怪しいが、熱狂的な信者達は
彼らに賽銭を渡し、自分にだけは幸あれと拝み続けているその姿が
なんとも滑稽に見えて仕方がない。笑いたくなる。笑いをこらえるのも大変なのだ。