労働組合は、経営側が派遣社員を雇い入れると通達があった時点で
派遣社員の雇い入れを断固反対すべきだったのであろう。
会社の利益を守り労使が生き残る為にコスト削減が進む中の
労使の助け合いの心は知らぬ間の暗黙の了承の中に埋もれて
労働時間の延長や休日出勤、サービス残業などが増え労働側は
金にもならない辛い労働よりも、楽をしながら安定した収入を
得る方向へ心が片寄りながら、やがてその気持が強くなり、
会社側は労働者の弱味と忠誠心を上手く手玉に取りながら、
底知れない圧力をちらつかせ、労働側からOKサインを
出させる事に見事に成功したのだろう。
世の中の景気も回復せず薄利多売に走った企業同士の争いは更に激化し
企業努力とスリム化は、無駄のない経営の美徳とされる風潮に移り変わり
手を抜いた材料を抜いた殺人マンションは次々に建てられ
それでも客は、安ければ徳であると錯覚をし続けて、身内の職を奪い
デフレを加速させながら、妻は夫の仕事を奪い、夫は子供の仕事を奪い
不安定な社会、共食い状態にあきれ果てた若者は、ニートと化しながら、
親の脛を囓りながら自由に楽しく暮らしている有り様。
製造原価の見直しすらも不可能な所まで行き付き、コストダウンは
やがて人件費に振り向けられながら、生産や受注能力がない者はリストラされ
明日は我が身と労働組合幹部達も恐れながら、友を売り自分だけはの保身に走り
更なる過剰なサービス労働を見ながらも、過労で死す仲間を見ては恐ろしくなり
そんな過酷な労働条件から逃れたいがあまり、安い賃金で正社員と同じ仕事をこなす
派遣社員を受け入れてしまった事に、現在の派遣社員と正社員の格差問題が噴出し
現在に至る経緯が見えてくるのだろう。
国民の労働環境を激変させた、無脳さを現在も露呈し続けている国会議員達と閣僚と官僚達
政治献金に溺れながら政党助成金欲しさに、ある者達からの声から規制緩和政策が進められ
日本国を誤った方向に誘導して行ったその結果が、現在の無責任社会を創り上げ
人の稼ぎから上前を跳ね金を霞め盗り、利益を貪っている様な人材派遣企業を太らせ続け
国民の納付した税金を霞め盗りながら、太り続けている政治家達の姿にも似ながら、
人の生き血を啜る寄生虫の仲間同士は、共存共栄関係に富を得続けているのだろう。
昔ならば、とっくに百姓一揆などが起こっている筈なのだが、文明社会文明人は
政治家にとって、とても便利な生き物で、日本人の我慢強さを利用して
この日本国では成功を収めたあのカルロスゴーンは、自らは企業を救う類い希な能力者だと
すっかりと思い込み、二匹目のドジョウを探しフランス企業の経営建て直しを始めたが
自殺者を多数出しながらも、その手法は、外人には通用しないと気が付いていないのだろう。
派遣社員もまっいいっか的に我慢強いから、なにもかもが改善されない訳で
派遣社員なんて「もう や~めた」そう言えば 正社員の道も開けるのだと思う。
但し、全員が正社員になれる訳でもなく、働かざる者は喰うべからずの大原則がある。
アメリカかぶれした者は、更なる雇用体系を推し薦めようとしている。
それは、全ての労働者に対して、年契約で雇用計画をさせる話らしい。
そうなれば、当然、国会議員も官僚も市長も町長も役人も
みんな1年任期でなくてはならないのであろうが、それは別らしい。
輩達は、国民達より、偉いと思っているらしい。
飼い犬に噛まれ続けても、まだ我慢をし続ける国民達の姿に情けなさと憤りを感じる。
日本の未来を想像するソースとして、石原がどうなるかだろう。
東京都を少し楽しませて貰うとしよう。