「占い師」と言う商売が巷では大繁盛し、大儲けをしている怪しい輩達も居るが
その読み方を漢字に換えてみると「売らない師」になり、なにやら利益を生みそうにもない
商売として決して儲かりそうもない文字の意味合いになってしまうが、
ある意味、損得勘定が伴うだろう物の売買が身に付いている我々の生活から
「売らない」という言葉から商売抜きの「慈善」的な感じを受けながら
特殊な能力を持つ、特殊な者からの施しに思い包まれてしまうのでもあろう。
現実に売らない師は、店先に占いが出来ると商売の宣伝を並べているだけで
形がある商品を店先に並べて客に売っている訳でもなく、押し売りのように、
強制的に占いと言う、まるっきり形のない物を客に無理矢理に買わせる訳でもなく
ただ、貴方のためですよ、聞かないと損をしますよ、と、損や災いを醸し出し
民衆心理を巧みに操り、恐怖や人々に与えているだけであり、その商売は古代から
市民権を得ている訳でありながらも、悪意のある者は、時にその姿を霊感商法に使い
人間の持つ恐怖心理を利用し多額の益を貪る者もいる。
だが、多くの売らない師は、悪意を持って商売をしている訳ではなく
古くから集積されたデーターや統計学にも似た見地から、その顧客となる者達に
そうなるであろう高い確立を言い渡し、その可能性が高い答えを金と引き替えに渡しながら
客が金を払ってまでも欲しいと求めるのだから、占いの言葉を商品とした売買契約が成り立ち
それは、合法的な商取引として社会の中に成立しているのである。
これだけ演算能力が優れた電子機器が発達しながらも、彼ら占い師に頼っている
その現実の中、人間は人を信頼し心で動く生き物であることが証明されていながらも、
人の心を弄びながら、時には虐げ、自らの利益だけの為だけに動き、全てを支配したい
自分だけが優位に生きられる社会を目指し、その活動は止まらずに国を創り続けている。
占い師や預言者は、それぞれの時代を過ごしながら、時の勢力からの迫害も受けながらに
現代まで絶える事なく続く、古典的な商売、職業でありながらも、占い師事態がそのもの
能力を身に付けた瞬間、過去と未来の恐れから、その文字を隠そうと逃げ惑い
我々の力と成ることはなく肝心な事柄は、闇の中に葬られる運命にあるだろう。
顧客に成るであろう者達が集まり、その占いを聞きたいがあまり、わざわざ自分から頼み
納得出来る代金を払っているのだから、文句を言う筋合いではないのだが
占いをどうしても売って貰いたい者達の、その底知れない欲望が渦巻きながら、
その醜き欲望は雲となり、我々の住む社会の空を覆い尽くしているのであろう。
単なる人間の欲望を手玉に取り、売らない師の自らの欲望は撒き散らかされ続け
それだけの能力があれば、この社会を救うことすら容易であろう
占い師、政治、政治家、公務員、政党組織、彼らのする数々の行為に対し
その慈善と偽善の影を見分ける能力を、我々も持つべきであろう。
この侭人任せに全てを進めて行けば、やがて日本人はこの世から滅びてしまうだろう。
ニセ占い師、ニセ国民代表、ニセ権力者、ニセ議員、ニセ医者、ニセ ニセ ニセ
見ればみるほど ニセばかり 二世も三世も この国の為に働く 代議士はいない。