新幹線に乗り込み、目指すは東へ。

降車する駅は、終点の東京の手前でしたが

降車駅には、新幹線は停車せず、終点の東京まで

行ってしまい、慌てて折り返しの新幹線で

目的の駅に戻りました。

失敗したと焦ってしまいましたが、なんとか無事の

目的の駅に到着し安心したのもつかの間、

駅員に、折り返してきたことが、何故かばれてしまい

折り返し分の乗車料金を取られてしまいました。

少ない所持金しかない、高校生には痛すぎる出費で

地下鉄などの私鉄電車のようにはいかず

駅内で乗り換えて戻る事はできないんですね。


駅からは、タクシーの運転手さんに、住所を伝えて

現地まで、連れて行ってもらいましたが、

都会のはずと思っていたY市は、意外なほど田舎で

そこで、ちょっとイメージが狂ってしまいました。


ジムの会長とジムで待ち合わせていた時間には

かなり早く到着したので、施錠もされてないジムに

勝手にはいりこんで、先に中を見て回りました。

簡易な造りの建物は、シンプルで、ただただ強くなるために

無駄なものは一切排除したような感じがして、

おしゃれ感なんて、まるで感じずに、

ここにはいれば、強く成れるんだ。

今までの、自分から変われるんだとの思いが強かった。


ジムの中には、台所や風呂などの生活スペースもあり

二段ベットがいくつか並んでいる部屋もあった。

「ここで、選手は寝起きしてるのか~」と思いながら

僕も、当時は二段ベットを弟と使用していたから

そんなに、珍しいとは思わなかった。


そして、時間を少し遅れ、会長がやって来た。


そこには、Vシネマから飛び出してきたような

怖そうな風貌のオヤジがいた。