3機同時メルトダウンと作業員の死 | RE:SUKI

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考えましょう

ギリギリまで事実を認めないことで有名な東電が昨日の会見でこのように伝えたとか。

「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」


メルトダウン(この場合は燃料が高熱により溶けて流れ出る状態)についての発言です。数日前の記事の最後に以下のように書きました。

「もしかして、3号機も同じ状況だったりして」

正解だったようですね。簡単にいえばスリーマイル島原発事故が3つ重なった、もしくはそれ以上の出来事が起こっている可能性があります。現在、調査を行った1号機では、2シーベルト(2000mSv)が検出されています。

■福島1号機、建屋内で2000ミリシーベルト
  東京電力は14日、福島第1原子力発電所1号機の原子炉建屋地下階の半分程度が水につかっていることを確認した、と発表した。1階では2000ミリシーベルトの高放射線量も計測した。

東海村臨海事故では、約1から2シーベルトを被曝した作業員の白血球が0になるという症状が出ていました。一階で計測された数値は決して低い値ではないことがわかると思います。

同日、1名の作業員が亡くなりました。

2011年5月14日午前6時50分頃、福島第一原発で作業に当たっていた60代の男性が体調不良を訴え、意識不明の状態でいわき市内の病院に運ばれたが、午前9時33分に死亡が確認された。死因は明らかになっていない。 男性は東京電力の協力企業社員。同日の被ばく線量は0.17ミリシーベルトで、けがや放射性物質の体への付着などはなかったという。男性は13日から福島第一原発で働き始め、14日は午前6時から汚染水処理のため、集中廃棄物処理施設で機材の運搬を行っていた。

■2012年5月14日の動き
(6:00) 作業開始
(6:50) 体調不良を訴える→医務室へ→勤務医の勤務時間外で不在→心臓マッサージを東電の医療班が行う
(7:35) 約20キロ南のJヴィレッジへ車で向かう
(8:10) Jヴィレッジ到着
(8:35) 救急車に乗せ病院へ
(9:07) いわき市立総合磐城共立病院(原発から45km)に到着
(9:33) 死亡確認


死因は「心筋梗塞」とのことです。劣悪な環境下ですから起こりえることです。放射能との因果関係はないと考えている東電の言葉を信じるならば、ですが。今回、搬送時に問題がありました。上の時系列を見ると分かりますが、倒れた現場から病院までの搬送に2時間以上かかっています。これでは助かる者も助からないかもです。退避区域の20kmを越えなければ救急車に乗せれない点が問題に思えます。今後はヘリで搬送することなども考えなければ、作業員の方々はこれからの暑い夏を越せないかもしれません。3機同時メルトダウンに作業員の死…。テロに思えるほど状況は最悪です。

1号機の水棺は中止で、細野さんの頭は3号機で一杯だとか…


■【原発】建屋地下に大量の汚染水 福島第一1号機