≪1号機メルトダウン≫枝野官房長官は国民に嘘を | RE:SUKI

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考えましょう

4月19日午前の福島第1原発に関する記者会見で、民主党の枝野官房長官は日本国民に対し以下のように伝えていました。

「全体が溶けて、例えば、炉に大きく穴が開くというような状態ではないだろうということについては、周辺のモニタリングの調査その他でですね、いえるだろうと。」

■福島第1原発事故 枝野、1~3号機の原子炉「メルトダウンにはならない」4月19日

枝野官房長官の当時の認識では、メルトダウンはしていないということでした。注水をして冷却が一定程度できているとのこと。実際にはどうだったでしょう?1号機で燃料集合体に溶融が起き下に落下し、「メルトダウン」が起こっていたわけです。2300℃まで温度が上昇し溶融した燃料は、圧力容器の底に「流れ落ちた」と考えられていますが、原子炉本体とも言える圧力容器の16cmの鋼鉄製の壁を溶かし、格納容器内に落ちたとされているわけです。

落ちた燃料はどうなるかですが、格納容器内の底にある水に浸かっていると考えられています。この格納容器の厚さは3cm。格納容器内に水を注入するもののまったく貯まった様子がないことから、今回のメルトダウンが分ったわけです。2300℃の燃料が水に浸かった際に何が起こったのでしょう?

現在の東電の判断では、格納容器に穴は開いているもののどこかに燃料は引っかかっていて外には出ておらず、水のみが流出しているのこと。スリーマイルに近い状態なのでしょうか?

これも私からすると不思議な話なのですが、現在の発表ではどこかに穴が開いているのは確定なのです。上で紹介した枝野官房長官の動画では、「炉に大きく穴が開くというような状態ではない」と話していますが、まったく異なる状況にあるということです。そうです、官房長官が「安心」と言う言葉の嘘をばら撒いていたのです。

偽りの安心は何を引き起こしたでしょう?

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静岡県御前崎市・磐田市と菊川市の茶葉と飲用茶から放射性物質

放射性物質は時間と共に減少するわけで初期対応がとても重要なのですが、それを「安全」や「ただちに影響はない」と嘘の言葉を巻き散らかし誤魔化し続けた結果、国民は大切な対応を行えませんでした。現政府の「嘘」はこの先の未来に何を起こすのでしょうか?

あの時は知らなかったと言うのでしょうが…