以下その出生証明書。
■President Obama's Long Form Birth Certificate
http://www.whitehouse.gov/blog/2011/04/27/president-obamas-long-form-birth-certificate
出生証明書（ＰＤＦファイル）
http://www.whitehouse.gov/sites/default/files/rss_viewer/birth-certificate-long-form.pdf
オバマ大統領の父親がケニア出身ということが、批判していた方々には引っかかっていたそうです。中を見るとすぐに分りますが、１９６１年８月４日にケニア出身の父親とカンザス州出身の母親の間に、アメリカ合衆国ハワイ州ホノルルで生まれたと書かれています。病院名も「Kapiolani Maternity and Gynecological Hospital」と書かれていますね。
間違いのない「事実」をきっちりと世界に公開したオバマ大統領的には、「何をくだらない論争を」という感じだそうですが、４月に入ってこの話を盛り上がらせた中心人物がこの人、ドナルド・トランプ氏です。
アメリカの不動産王で大富豪のドナルド・トランプ氏は典型的な愛国主義者であり、ニューヨーク・世界貿易センタービルの跡地（グラウンド・ゼロ）から２ブロックの場所に作られる予定だったイスラム教寺院の土地を、２５％増の価格で購入すると発表していました。土地を購入することで宗教のぶつかりを防ぐという考えだったそうです。購入するに際し、「土地が素晴らしいからではない」とあくまで目的はイスラム教寺院の建設を防ぐことであると伝えていました。
このように過激な方向性を持つようにも見える人物ですが、過激な「ＷＷＥ」というアメリカのプロレス団体のバトル・オブ・ビリオネアーズ（Battle of the Billionaires・レッスルマニア23）という試合に出演したこともあります。ＷＷＥのオーナであるビンス・マクマホンとの金持ち対決であり、ヅラ疑惑のあった両名の髪切りマッチでした。入場の際には１００ドル紙幣を観客の上に降らせたそうです。以下その映像。
■vince shave by donald trumppakinwa08
ドナルド・トランプ氏側の勝利ですね。
中々の暴れっぷりを見せています。プロレスですけど。
このような人物が、オバマ大統領の出生証明書の公表を要求していたわけですが、ホワイトハウスがサラリと本物をＰＤＦファイルなどで公表したのです。もちろん、公表するからにはアメリカ国民であることがきっちり書かれているわけでして、ドナルド・トランプ氏の言葉はただの嫌がらせにすぎなかったのですが、彼は重要なことを成し遂げたとご満悦だそうです。このような人物を大統領候補者にして大丈夫なのかなと思うわけですが、共和党にもおかしいと思う方がいるそうでこのような記事も出ています。
「トランプ氏が大統領選に立候補する？ 冗談はやめてくれ」
ブッシュ前政権で大統領上級顧問だったカール・ローブ氏が最近、ＦＯＸテレビに出演し、メディアの寵児（ちょうじ）となっているトランプ氏をこうこき下ろした。一方のトランプ氏は、「ローブ氏こそ恥を知るべきだ。だれのせいでオバマ政権になってしまったのか」と怪気炎を上げ、オバマ政権の誕生は前政権の失政といわんばかりに反撃した。（http://sankei.jp.msn.com/world/news/110428/amr11042821110013-n1.htm 「米大統領選 注目集めるトランプ氏 共和党のエースかジョーカーか」より一部）
共和党のブッシュ前大統領の顧問が嫌がっていますね。今回の件で、更に溝が深まるようにも思えます。オバマ大統領がアメリカ国民ではないというのは以前から「噂」として伝えられている話ですが、今回の件で嘘であることが証明されたわけです。根拠のないデマでも、言い続ければ本当に思えてくるという良い例かもしれません。
分っていたことではありますが、公表後にもこの証明書には不正があると伝えている方もいるそうです。ちなみに、ＰＤＦファイルを見ながらだと分りやすいと思いますが、右上の「１０６４１」という数字の１という数字と左上の「ＢＡＲＡＣＫ」のＲの文字がかすれていたり、文字のピクセルがおかしいので偽造したものでは、なんていう話があるとか。さて、みなさんはどちら側が本当のことを言っていると思われますか？
正直、私もそうなのかなんて信じかけてたわけでして