2009年12月12日に公開する映画『宇宙戦艦ヤマト 復活編』の試写を観ました。『宇宙戦艦ヤマト 完結編』の続編となる映画です。
その名の通り「復活編」でした。
ヤマト復活。
~ 糸冬 ~
…というわけにもいかないので、分かりやすくするために、ネタバレにもなりますが少し書きますね。内容をご覧になるのが嫌な方は、ブラウザの×を押すか違うサイトへ移動をお願い致します。
西暦2220年の話ですので色々とあるとは思います。
その中で気になったポイントを数点。
①新旧の絵が交じり合う感覚に…
松本零士さんの作品に良く出てくる猫のミーくん。そして、佐渡先生やアナライザーには昔の絵の雰囲気があります。水惑星「アクエリアス」でヤマトが2つに割れ自爆した沖田艦長の映像や、その間出てくる懐かしい古代進の絵など、昔のような映像が使われていました。
↓この場面が使われていました「Final Yamato」
http://www.youtube.com/watch?v=QbtRUKHx18M
しかし、他の登場人物は今風?なキャラクターにチェンジしています。古代進の娘美雪の抱くライオンの子供や草原の動物は、ミーくんの絵とは異なりやけにリアルです。ぽっちゃりしていた徳川太助も別人に。
懐かしむのも良いのですが、この2つの絵が交じり合う感じに「アララ…。」という感じでした。古代進の絵は新旧出てきますが、ここにも違和感を感じました。新しく描ききるか、昔の絵で統一したほうが観やすかったように思いました。
②製作者の名前に…
まず、最初の「原案 石原慎太郎」で「こ、これは…?」となりました。そして、「銀河鉄道999」のメーテルや前ヤマトなどで、独特のイラストを描く松本零士さんと裁判で争われていたことで有名な、西崎義展氏の名前が至る所に。確かこの方、銃刀法と覚せい剤で実刑5年くらいの方でしたよね?うーん…、微妙な心境に。
③ストーリーが…
SUS国など連合軍の地球人を攻撃する目的が理解し辛い。アマール国と国交のある地球が、あれだけいる他の連合軍を一国も知らないのも…。中盤の強大な敵にやや面白そうと思ったものの、後半のカスケードブラックホール(意識?)との戦いで、ダレました。冥王星を吸い込んで割った相手をヤマトが倒しますが…。SUSとの戦いを練ったほうが面白かったように思う。
④ゴルイ将軍すぐに死にすぎ…
せっかくデスラーでおなじみ伊武雅刀さんの声だったのにもったいない。
オープニングは個人的に非常に良かった。音楽と映像で気持ちが盛り上がりました。全体的にヤマトの好きな人が懐かしむ映画と思いました。「コスモゼロみたいなの飛んでる!」とかそんな感じですかね?
第二部に続くと映画の最後に出ていましたので、この作品だけでは評価し辛い面もあり、今後のストーリー展開やキャラクター設定などによっては、大きく話が膨らむ可能性があるのではと思いました。
久しぶりに観た「ヤマト」は、ちょっと残念な作品に私には見えましたが、第二部以降を楽しむためにぜひご覧下さいなどと思うしだいです。
雰囲気で点付けるのもアレですので、5項目をそれぞれ20点として評価してみます。
・キャラクター5点
・ストーリー5点
・映像 15点
・音楽 15点
・総評 10点
100点満点で50点になりました
■宇宙戦艦ヤマト 復活篇 プローモーション映像
■沖田艦長の昔ver