支持率が急落している麻生内閣ですが、「さもしい(いやしい)」なんて言葉を国民に向けて話してみたり、どうにも色々と止まらないようです。
麻生首相が国民に対し、「さもしい」なんて普段から使っているかどうかは知りませんが、下々の者である私には、「バカにされてるみたい」なんて穿った見方をするほど「さもしい」ものでして、すでに「信用」という言葉には程遠い「日本の首相」に見えるのです。
現在の自民党の姿が、国民の期待する政治の姿と遠く感じる裏には、一体何があるのでしょうか?首相の言動、遅延する法案、先延ばし、これらが注目されているようですが、根本には別の問題があるように思えます。
それは、自民党の存在、そして総理大臣の存在そのものです。長期に及び連続する自民政権の存在自体が、問題なのかもしれません。
自民党の総理大臣ですが、過去10代を見ると父親が政治家の必要があるようです。統計的な偶然なのか、世襲制か踏襲制か知りませんが、現実はそうなっています。
今の麻生太郎首相が第92代総理大臣ですので、10代前の第82代総理大臣の橋本龍太郎さんまで遡り見てみましょう。
■第82代総理大臣 橋本龍太郎
■第83代総理大臣 橋本龍太郎 第二次改造内閣
・父は大蔵官僚
■第84代総理大臣 小渕恵三
・父は衆議院議員
■第85代総理大臣 森喜朗
■第86代総理大臣 森喜朗
・父は京都市役所→石川県庁→根上町議会議員→町長
■第87代総理大臣 小泉純一郎
■第88代総理大臣 小泉純一郎
■第89代総理大臣 小泉純一郎
・父は防衛庁長官 祖父は義侠心ある「刺青大臣」
■第90代総理大臣 安倍晋三
・父は衆議院議員 祖父は総理大臣
■第91代総理大臣 福田康夫
・父は総理大臣
■第92代総理大臣 麻生太郎
・父は衆議院議員
過去10代、民間からの総理大臣は存在していないことが分かると思います。見事なまでに、政治家の子供が総理大臣になっています。これ以前に遡ると、叩き上げの総理大臣も存在していますが、「政治家セカンドジェネレーション」の存在が、日本の政治に大きく関わっていることが理解出来ると思います。
麻生首相の言動やスピード感のない動きなどに国民は注目をしている、というのが一般的な考えですが、自民政権を信用出来ない人々が増加している裏には、このような世襲制度的な日本の政治システムの存在が、根本にあるのかもしれません。
簡単に言うと、こうです。
「身内で回してるだけじゃないの?」と感じているということです。
憲法で保障されている「法の下の平等」とは正反対の動きを、政治の中、無意識に国民は感じ取っているのではないでしょうか?
この国民の感情に根深く潜む、「政治家セカンドジェネレーション」制度を破壊することが、信頼出来る政治への第一歩なのかもしれないと、最近私は考えています。
政治家の子供ばかりでの政治など必要ない
↓関連映像