郵便事業株式会社が大阪梅田駅のコンテナの中に、「約12万通の郵便物」を2ヶ月に渡り放置していました。社会保険庁が確認作業を行っている、「ねんきん特別便」の「約4万5千通」も含まれてました。
12月5日、「ねんきん特別便」を含む12万通の再送にあたり、郵便事業株式会社よりお詫びの文面が、各家庭などに送られました。その文面を入手しました。スペースはやや纏めています。以下内容です。
平成20年12月5日
各位
郵便事業株式会社
常務執行役員
伊東 敏朗
平素は、郵便事業に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、この度、弊社におきまして、社会保険庁様から差し出されました大変重要な郵便物を、大阪梅田駅内に2ヶ月以上残留するという事故を発生させてしまい、お客様に多大なご迷惑をお掛けしましたことに対しまして、深くお詫び申し上げます。
こうした残留事故はあってはならないものであり、今回このような事故を起こしてしまい誠に申し訳ありません。
今回の事故を非常に重く受け止め、今後は社員および関連会社に対する指導をさらに徹底し、お客様から信頼を得られるよう全力で取り組んで参りたいと存じますので、何卒ご容赦いただきますようお願い申しあげます。
お問い合わせ先
郵便事業株式会社
大阪支店
TEL 06-6347-8057
「何卒ご容赦いただきますようお願い申しあげます」と文尾に書かれているのが気になりますね。「容赦」は辞書などで意味を調べると「(罪を)許す」という意味です。
そもそも、「罪を許す」には罪自体の内容を知らなければ、「許す」ことには繋がりません。この文面には、原因は一切書かれていません。なぜ、この様な事故が起こったのでしょう?日程に制限のある事柄が含まれていた場合、受け取る側は多大な迷惑を被る可能性もあったわけです。
事件の報道などで事故が起こったことは知っていても、送付された被害者が理由を明確に知ることが出来ないまま、「許す」ことをお願いすると言うのは、いかがなものでしょうか?文面を見る限り、この1枚で全てを終わらそうとしているようにしか見えないわけです。印象が悪いお詫び文と私は感じました。
「…全力で取り組んで参りたいと存じます。今後、原因などを調査し、改めてご報告申し上げます。」と〆るか、もしくは原因を添えて被害者に理解頂くのが、ベストであったような気がします。
今回、知人より原文を入手できましたので、ここに報告しておきます
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