非常事態宣言!驚異的インフレのジンバブエでコレラ発生 | RE:SUKI

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考えましょう

年間インフレ率の比率が、2億3千百万%(2007年と2008年の比率)に達していると言われている、アフリカ大陸にある「ジンバブエ」で、大きな問題が起こっています。


人口が1000万人を超えるこの国の中で、コレラの伝染が進み、政府が「非常事態宣言」を出した模様です。

OCHA said the water-borne outbreak had killed at least 565 people and sickened more than11,000.(Zimbabwe declares cholera national emergency  CNNより抜粋)

OCHA(国連人道問題調整事務所・Office for Coordination of Humanitarian Affairs)は、水系感染の発生により、少なくとも565人が亡くなり、11,000人以上が病気に感染したと発表しています。→12,000人を超える模様


この国は、物価水準が200万倍以上に上昇し、世界最悪の状態になっています。戦争状態にある国ではないので、内政問題などが影響を及ぼしているのでしょうか。これらの動きが国民の衛生状態に影響を及ぼしています。


医療システム自体がすでに崩壊しているようです。

"Our staff is demotivated and we need your support to ensure that they start coming to work and our health system is revived," he said at a meeting of donors including United Nations agencies, embassies and non-governmental institutions,


国連機関、大使館と民間の機関などの会議の中、我々のスタッフはやる気をなくしている」と話し、各機関・国などの支援が必要であると伝えています。医療関連の保健制度が機能していない為、それらを復活させることが最優先であると考えられているようです。


ムガベ大統領という方が独裁政治を行っていたそうですが、さすがに状況が悪くなりすぎた為、野党(MDC)との連立政権関連の合意書にサインしたのですが、経済は好転せず、危機は現在も続いています。


RE:SUKI-ジンバブエ


糞便や嘔吐した物に汚染された水や食物から、コレラの感染は広がります。衛生状態が悪化しているからこそ、発生するとこれ程恐ろしい病気はありません。


コレラは脱水症状が中心の病気ですから、治療には水が必要です。経口輸液という、排泄した水分と同等の電解質液(スポーツドリンクなど)を飲む治療で、死亡率は0に近い状態にまで持っていけるようです。


RE:SUKI-コレラ


しかし、コレラの伝染源がジンバブエでは飲料水です。

まずは、清潔な飲料水の確保を行わないことには、コレラの治療もままならない状態と言えます。


日本では三類感染症指定になり、空港などでの検疫を行わないようになったコレラですが、ジンバブエでは多くの方が亡くなっているという状況なのです。


現在、ジンバブエでは「握手禁止」の呼びかけが行われています。

感染の拡大が恐ろしいからです。


最南端で繋がっている南アフリカに逃げ込む人々もいる模様です。

苦しい経済状況の中コレラが発生したことで、一気に国民の生命を脅かすことになったのです。


経済政策の失敗が全ての始まりでしょうか



↓関連ねこへび

治療など現地の様子の映像

ハイパーインフレ ジンバブエ その1

ハイパーインフレ ジンバブエ その2

ジンバブエドルのインフレ