ペッパーランチに行ってきました | RE:SUKI

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考えましょう

唐突ですが、大阪と言えば「ペッパーランチ」、有名になってしまいましたよね。


大阪・ミナミのステーキチェーン店「ペッパーランチ」心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋)で、食事中の20歳代の女性客を拉致して乱暴したとして、大阪府警南署が強盗強姦(ごうかん)と逮捕監禁致傷の疑いで、同店店長の北山大輔(25)=大阪府泉佐野市=と店員の三宅正信(25)=大阪市西成区=の2容疑者を逮捕していたことが16日、分かった。(産経新聞より一部引用)

事件は5月9日午前1時すぎに、「ペッパーランチ」の店内で発生します。

入り口シャッターを閉め、一人で飲食中の女性に睡眠薬をスタンガンで脅しながら飲ませました。


「現場には男が4人ほどいた」との女性の発言にもある監禁場所は、大阪府泉佐野市内の貸しガレージでした。

女性は手足を縛られ監禁されていたのですが、午前9時過ぎに自力で車内から脱出したのです。

と、このような流れだったようですが、実際の現場はどのような場所だったのでしょう。

大阪に住んでいる者として許されるべき犯罪では無いと思いますので、見に行くことにしました。


どのようなお店なのでしょうか?


飲食店というと、厨房があり客席のスペースがあるスタイルや、カウンターだけで営業しているスタイルなどがあります。

事件となったお店は、カウンター席であったとの報道を見ましたので、確認するべく「ペッパーランチ」に向かいました。

と言っても、実際に同じ大阪内で別の場所にある「ペッパーランチ」です。

今回私が訪れたのは、大阪はキタの「お初天神通り」にある「ペッパーランチ」です。

事件現場は心斎橋だったのですが、お初天神が家から近いので(ォィ、行ってきました。


お初天神.jpg


大阪梅田からお初天神どおりに徒歩で真っ直ぐ奥まで進みます。

すると突き当たりのマクドナルドを越えたあたりに、「ペッパーランチ」が見えてきます。


丁度、写真を撮影している側の右にお店があります。

写真の上部に犯罪防止の為ビデオで撮影しています、と書いていますが、撮影しているのはこっちですよ、なんて。


ペッパーランチ看板.jpg

あの「ペッパーランチ」です。

下調べでは、カウンターのみの店舗のようですが、内装などはどのような感じでしょう。


ペッパーランチ店頭.jpg

ステーキなどのメニューが店頭には並んでいます。

特徴的なのは、店頭にTVモニターが置いてあり、宣伝のように番組での説明を流していることでした。


犯行は店長と従業員の2名で行われたとのことでしたが、通常の店舗でそのようなことが可能なのでしょうか?

このような店舗で犯行が行えるなら、どこにも安心など無いようにも思えます。


それでは、中に入ってみます。


19時台の客入りとしては、多くもなく半分くらいのお客さんがいました。

自動券売機が入り口右手に設置されており、そこで食べたい商品を選びチケットを購入するようです。

「何を食べるか?」と券売機の前で考えながら客席を見ました。


「売り」の1つである「ペッパーライス」をサラリーマン風の男性が食べているじゃないですか。

ご飯をゴチャゴチャに混ぜており、あまりおいしそうに見えなかったので、ここはステーキ系にするかな?などと考えていると、背後に人の気配が。


券売機は1台しかありませんので、ぼんやりしていると、当然次のお客さんが並びます。

券売機にお金を入れながら、メニューの書いた光るボタンを見ました。


焦っていたのもあり、「期間限定」と書いているメニューが見えましたので、それを押しました。

じっくり考えたかったのが本音ですが、後ろの女性には迷惑かけれないので仕方ない。


ハンバーグ&Pステーキ.jpg

「ペッパーステーキ&ハンバーグ盛り」 800円


座ると5分ほどで、テーブルに料理が運ばれてきました。

店員さんが焼き方を知っているか?と聞いてきましたが、テーブルに置いてある紙に書いていたので、うんと頷きました。


「自分で焼く」のが、「ペッパーランチ」の売りなのです。


熱した鉄板に、赤い牛肉・中が赤いハンバーグ・生もやし・人参・インゲン豆の5種類が皿状の鉄板の上に。

「ジュージュー」と音がしています。

店員さんにそっと差し出されたお箸を持ち、自分の好きな柔らかさに焼くわけです。


目の前には、「ジュージュー焼いて召し上がれ」と大きく書いた横書きのポスターがあります。

私はしっかり焼く派なのですが、この写真を撮影したり店内を見ていると、引っくり返すの忘れてましてね。


焦って引っくり返したのですが、間に合いませんでしたよ。

とりあえず赤いお肉を食べながら、色々と考えてみることにしました。


まず店舗の大きさですが、満席でも10名ほど座れる程度の大きさです。

従業員は、報道通り2名で充分という広さです。


カウンター席のテーブルの向こう側が厨房になるのですが、調理場とシンク・ドリンクカウンターの2箇所に分かれていました。

縦6m・横10mほどの大きさでしょうか。それほど店内は広くありません。


調理場にはステーキやハンバーグなどを調理する鉄板などがあり、業務用冷蔵庫が置かれています。

1人の店員は、そこで調理をしていました。


「ペッパーランチ」の運営会社である「ペッパーフードサービス」の主要株主の牛丼の吉野家と、似たスタイルだと考えても良いと思います。


もう一人の店員は、カウンターでの接客やシンクでの洗い物などの業務をこなしていました。


店内は狭く、シャッターを閉められ店員2名に脅かされると、かなりの恐怖感があったと思います。

仮に店員2名が何かの相談をしようものなら、目の前だとすぐに分かるのでは?と思えるほどです。


犯行時2人は、周到な準備を行い、被害者を待ち構えていたのでしょう。

気付かれないように、彼らは静かに行動したのではないでしょうか。


そして閉店間際に、1人の店員が店頭の看板などを店内に仕舞おうと、扉を開け外に出ます。

被害者は、通常の閉店の業務と考え、急ぎ気味で食事をしたのではないでしょうか。


実際には、外に出た店員は看板やモニターなどを店内に直すと同時にシャッターを閉めているのですが。

被害者はこの時、シャッターが閉まることには気付いたはずです。


そして料金を払うという意思を、店内にいた店員に伝えたのでは無いでしょうか?

しかし、そのもう一人の店員は「スタンガン」を持っていたのです。


火花が飛び散るスタンガンを見て、被害者は恐怖を覚えたでしょう。

出勤前に以前インターネットで購入した「睡眠薬」をポケットに入れていた従業員は、それを取り出し飲むように強要します。


もちろん、被害者は抵抗したでしょう。しかし、スタンガンを体に当てられます。

そしてに2人に、無理やり水と一緒に睡眠薬を飲まされるのです。


そして意識が無くなり別の場所へ。

その後、運よく近所の方に発見され、脱出できて本当に良かった。


想像していたら食事中に怖くなってきましたよ…

目の前の2人の店員さんが悪人に思えて…、いや、実際お二人は親切で良い方でしたけどね。


実際のお店ではありませんが、現場と同じような状況を見ることで、事件の経緯を少し理解することが出来ました。

被害者は本当に恐ろしい思いをしたのだと思います。


現在、お詫びとお知らせや店舗は営業中 などの説明がされている「ペッパーランチ」のHP。

さすがに心斎橋のお店は、削除されているようです。


お味は、お肉は噛み切れず飲み込みましたが、ハンバーグは柔らかかったよ。(800円だから、ね)


↓報道関係ねこへび


店ぐるみの女性拉致暴行事件・その背景とは