据え回しも最初小屋周りから始めて、毎日少しづつ距離を伸ばしていくものですが、安泰に終える日なんて、かなり長い期間据え廻して環境慣れさせていかないと、出先では何度もベイトしてくれるのか常です。
いかにベイトさせずに小屋に戻ってこれるかなんですが、その鳥ごとに我慢できない対象物が存在して、これを回避せよなんてことは一概に言えませんし、どうしてもダメなモノも存在するようです。
ベイトしそうになったら口餌をかけて通りすぎてもなかなか矯正できない場合もあります。
もっとも腹ペコになっていない鳥は恐怖や警戒を抱いたら口餌には反応しないこともけっこう多いです。
ただベイトにも二種類あって、逃避したくてベイトするのと腕よりも行きたいところがある場合もベイトにつながります。
この逃避したくてのベイトを少なくしていくのが重要になります。
怯えや警戒を感じてしまうと、据えてる鳥は、足をギュッと力が入ってしまうことがあり、しかもそれがずーっと続くのですよ。
そのまんま。
こういう場合は一旦据え位置を変えるためにグローブを外側か内側にゆっくりと捻って足場を鳥自身に換えさせてやると一発で力が抜けます。鳥の姿勢も良くなります。私は握り込まれるたびにそうして緊張を解きながら据え廻しております。
ただし翼を垂らしたり、嘴が開いて来たりしているのが常態で、口餌をほお張らせても直らないようならば、プレッシャーがかかりっぱなしなので、そうそうに小屋に戻ったほうが賢明ですね。
なるべく鳥にプレッシャーを受けさせないで帰ってくるのが次の日の据え回しの成功につながりそうです。
それと私がいつも実行しているのは、常に据えっぱなしにしているのではなくて、時折定点を作って手から解放してやっています。
毎回同じ場所で小休止させてやります。
手にずっと据わりっぱなしもプレスになりますからね。
その小休止地点で休ませて外環境をたっぷりと見させて、リラックスしてきたら、また据え回しを再開していくんです。
ここで一かけらくらいおやつとして肉を与えると、その場所がとてもお気に入りになって、自分から行きたがるようになりますから。
プレスばかり受けさせてないでこういう楽しみを作っていくのも、据え回しが鳥にとって苦にならないように仕向けていくようにすれば、次第に長距離散歩してこれるようになってきますね。
好きな場所=満足できる場所=リラックスできる場所があると、次に外渡りでの渡り訓練をその場所でやるようにすると、警戒の強い鳥でも案外渡りが成功するのが早いかもです。
外に据え回しで連れ出すようになったら、もう小屋では餌を与えないようにして、雨でも小屋の外の雨の当たらない場所で食わせてから小屋に戻すようにしております。
外に出ることは食事タイムであることをよーーーく頭の中に刷り込んでいくんです。