塒について | sukimonochuuのブログ

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猛禽に魅せられた好者で数奇者の日記

※ 猛禽類は肉食の鳥である為、残酷と思われる画像や記事が含まれる場合がありますので、嫌悪感を持たれる方は閲覧を御遠慮願います。ブログ主は委細かまわずに記事アップしていきます。

塒(とや)についてです。

 

猛禽を飼うことを決意して今実際に一羽が小屋の中におりますが、前段階で調べられることは事前にしらべ、聞けることは聞き、画像や動画などで実際に見てきても、いざ鳥を前にすると毎日壁にぶつかっているようなものでした。

 

猛禽(ワシ・タカ類)のことを知る努力をしていかなければ、猛禽は飼いにくい生き物だと思います。

猛禽に限ったことではないですが、植物、動物問わずその特性を知らなければ、長くは付き合えないと感じております。

特に猛禽は古来より鷹狩りの使役としい存在してきましたから、専門的な用語も多く、これも理解していかなければ経験者と話をしていても話が通じなくなります。

まだまだ覚えなけばいけないことは山ほどあります。

 

鷹匠の使う用語の中に「塒」(とや)という語があります。

塒は鳥屋→換羽期に小屋入りすることとの意味になってきますが、特殊な場合を除いて鷹狩り用の猛禽は換羽期には小屋の中にいて飛ばさないで栄養を付け、換羽に重点をおいて休ませることと理解してます。

体を覆う羽根は鳥類にとって飛ぶために一番大事な要素であります。

猟期が終わったら、次の猟期にむけて充実した換羽をさせて臨むことは狩りにとってはとても重要なことであります。

 

鳥の年を表すのに、若・片塒・諸塒・諸片塒・四塒・五塒・六塒と数えていくようです。

若は孵化してから羽根が生えた満一才未満の鳥、片塒は一回目の換羽が終わったまたは換羽中の時期・諸塒は換羽二回目の鳥・諸片塒は換羽三回目の鳥というようにこのような数え方をしているようです。

 

ですので麗は遅生まれでしたので、満一才にはなっておりませんが、現在換羽一回目を今迎えてますので、片塒中ということになるのでしょうか。

早生まれの若でしたら麗より二か月ほど飛ばす訓練が早かったでしょうから、体力は当歳のうちに付いてくるので当歳年の狩には有利だあったことでしょう。

ここにきてやっと飛行が良くなってきて飛ぶ体力が付いてきたのかなあと感じられました。

二番子の遅生まれだけあって、塒入り(換羽始まり)もすこしだけ遅かったように感じてます。

今の栄養の付けさせ方で塒明け(換羽終了)が早くなるのかは私は今後実際に初めて体験してみることとなります。

通年を通して飛ばすことはあまりされていないことであり、本当に手探りのような感じであります。

要は野生の鷹とおなじに飛びながら換羽していくわけですから、人に聞けるものでもなく、自身で経験してのこととなります。

塒と飛ばしとの関係で何だか相反することを並行してやっていかなければならないようで、日本の鷹匠の育鷹技術からはかなりかけ離れたことをしていかないと夏場の防鳥はできないこととなるようです。

 

換羽に栄養を回すために詰めを甘くしておりますので、ホントに飛ばすのが難しい時期になってるなと感じてます。

飛ぶのは体力がついて良く飛ぶのですが、帰ってくることも勘案しての飛ばすのが難しいという意味で言っておりますことを理解してください。

 

いや、ホント難しいです。