ある女性の日々を綴るブログだった。


「私ってアホだな」


たった一言。


なのに、そのときの私はなんだか妙に共感してしまっていた。


すると、その一言にコメントをつけている人がいた。

この一言にコメントをつけるってどんな人なんだろう・・・

興味本位でその人のブログをのぞいてみた。


おもしろい!!


私はすっかりその人のブログのファンになった。

思い切ってコメントしてしてみたりして。

するとあたたかい返事をいただいた。嬉しかった。


そうやってやりとりしているうちに

その人へコメントをよせるある女の子のブログをのぞいてみた。


これまたおもしろい!!


すぐにコメントをして、ネット上で交流するようになった。

見ず知らずのこの子になにか違うものを感じていた。


日々のメールのやり取りが日課になり、リアルなお互いを知り仲良くなっていった。

だけど彼女は関東、私は東北在住。そしてネット上のつながり。内向的な自分。

通常ならネット以上の発展は考えられない条件にもかかわらず

なぜか私は「この人に会わなくちゃいけない」と思ってしまったのだ。


なにかに突き動かされるように私は彼女へ会うために新幹線に乗り込んだ。

大切な誰かを失っても、日常は変わらず流れていく。


寂しさと罪悪感を抱えながら日々を過ごしていた。

こんな私にもありがたいことに、心の支えとなってくれた友人がいた。

彼女がいなければ自分はどうなっていたことだろう。


別れを切り出したのはいいけど、涙が止まらない私をドライブに誘ってくれた彼女。

常にそばで時に厳しく私を見守ってくれた彼女。

彼女には感謝してもしきれないぐらいだ。

どれほど救われたことか。


そして、ネットにも救われた。

自分を励ますために、奮い立たせるため、寂しさを紛らわすため・・・

とにかくありとあらゆるサイトをのぞいた。


そこにはいろんな人生模様があり、その人が発する言葉には重みがあって。


その中で付き合っていた男性が自ら命を絶ってしまった女性のブログがあった。

文章の中から苦悩する彼女の心情が痛いほど伝わってきた。


大切な人が突然この世からいなくなる・・・

どれほどの喪失感だったことだろうか。


今でも彼女の言葉はしっかりと心に刻まれている。

そのブログはすでに閉鎖されてしまったが、最後のほうの記事に

新たなパートナーとの様子が書かれていて自分のことのように嬉しかった。

暗い暗いトンネルをやっとくぐりぬけ、新たな人生の一歩を踏み出した

見ず知らずの彼女の幸せを願わずにはいられなかった。


そしてもう一つ。

私の運命の扉を開くブログに出会うことになる。


私は、大きな別れを経験して精神的に不安定になっていた。

平常心を装っていても心の中はからっぽですきま風が吹いていた。


自分で決めた別れなのに、しくしくめそめそ。

やはり長年一緒にいた人との別れは、予想以上に私にダメージを与えた。


こんなことでは駄目だと自分らしくないことをはじめてみたりしたけど

無理なことは続かないわけで。空回りしている自分がいた。

とにかく誰にでもいいから寄りかかりたかった。

あの頃、もし優しい言葉をかけてくれる詐欺師に出会っていたなら

私はまんまと騙されていた自信がある。


こんなにも自分は弱いのだと思い知らされた。